« septembre 2007 | Accueil | novembre 2007 »

octobre 2007

mercredi, 31 octobre 2007

2つの居合道

今日は2種類の居合道に接する機会がありました。剣道の流れからの居合道と、合気道に近い居合道の2つです。合気道に近い居合道の方が動きが派手で迫力満点であるように見えましたが、気迫という点では剣道の流れからの居合道の方に軍配が上がるような気がしました。

剣道の流れからの居合道は、フランス剣道連盟が事務局となって実施したヨーロッパ居合道選手権の会場で接したものでした。日本からいらっしゃった高段位の先生方が審査員を務める中、ヨーロッパの18カ国、312人の選手が居合いの型を競う、というもの。「居合いがそもそもどうやって選手権になじむんだろう。」という疑問は晴れたのですが、「ああなってしまうと居合いじゃない」という声も存在するようで、「道」が「スポーツ」になっていくことの困難はここにもあるようです。

Dsc_8048Dsc_8062

Dsc_8065Dsc_8076

また、様々な流派が並立し、他流派を「邪」扱いすることもある様子。他との交流を絶ち、自らの中ではナンバーワンであるオンリーワンを指向するという点で、SMAPの歌の歌詞は、ある意味、日本の古来からのメンタリティを上手く表現していたのかも知れません。丸山真男が言うところの蛸壺でもあるのでしょうか。その行き着く先がバベルの塔の物語のようにならなければよいのですが。

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

mardi, 30 octobre 2007

ストでオペラが中止になった

歯医者さんに歯石除去に行ってきました。1年8ヶ月振りくらいになるでしょうか。歯医者さんからは、やはり半年に一度は来て下さい、と言われました。取れた石を見せてもらったのですが大きく成長していてビックリ。これが骨と歯の結合部まで及んでいき、歯をぐらつかせることになる、との説明を聞いたりすると、ちょっと怖くなります。まずはできるだけ歯石が付かないように歯磨きをすること。そして、やはり定期的に歯医者さんに通うことが重要なのでしょう。表も裏もつやつやになった歯、歯と歯の間に詰まっていた石もすっきり取れて、ヤニもすっかりなくなりました。大変気持ちがいいです。
モンソー公園は冬時間になってから20時には閉まってしまい、ジョギングは公園の周囲の公道をぐるぐると回ることになりました。3周して5キロ弱を32分強、6.35分/1キロのペースで走っていると心拍数はMAXの75%程度と、ちょうどよい持久力強化運動になります。これからの季節、夜のジョギングのコースを考えるのも楽しみの一つとなりそうです。

今日は標題のとおり、ストライキの影響で、オペラ座(ガルニエ)で観る予定にしていた「椿姫」の公演がキャンセルとなりました。「opra_national_de_paris_actualit.htm」をダウンロードホームページでもすぐに掲示が行われた他、携帯のSMSにも連絡が来たりして、混乱を避けるための工夫も年々進歩しています。
先般は鉄道を止めたスト、その後もオペラ座では熾き火のように火種が残っていた様子であり、27日土曜日から後のオペラ上演は全てストップしてしまっています。他方、この動きも31日まで。11月1日は万聖節の休日となり、その後しばらくフランスはヴァカンスとなりますが、そのヴァカンスとスト休みをつなげたかった人たちも居たのではなかろうか、と邪推させる、いいタイミングでのストとなりました。そういえば、この11月1日を前倒しするストは毎年のように起きているような気もします。
いずれにせよ、淡々と払い戻し請求を行うことになるのでしょう。昨シーズンの最後に最悪の印象を残して終わった椿姫、ステファノ・セッコの歌唱により少しは救われるか、と思っていたのですが、かないませんでした。それだけが少し残念です。

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

lundi, 29 octobre 2007

日本ファンのフランス人

朝から雨模様が続いた一日、夜にフランス人と「田川」で会食してきました。
一年ほど仙台で生活したことがある、とのことでしたが、1年とは思えないくらい、文法的にパーフェクトな日本語を話していました。塩竃に住んでいた、とのことで、「浦霞禅」が好きだ、などと通な発言も。日本ファンと話すのは同じフランス人ではあってもやっぱり楽です。
お店の人がお客さんを送り出すときに「ありがとうございました。」と言っているのを聞きつけ、「ありがとうございます。」と「ありがとうございました。」とはどう違うのか、などという質問も受けました。現在形と過去形、ということ以上に、「ありがとうございました。」という言葉に含意される「サーヴィス提供者と客」というニュアンスが気になっていた様子です。いろいろとおもしろいことに気が向いているのだなぁ、とこちらの方が新たな発見をすることとなりました。最後に薦められて食べた、焼き鮭を巻いた寿司も美味しかったです。日本人だからといって安心していてはなりません。
一息ついた一週間の滑り出しです。

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

dimanche, 28 octobre 2007

冬時間の始まり

今年もこの日がやってきました。時間が経つのは本当にはやいです。
どうなるのだろう、と、昨晩、「スターウォーズ エピソードV」を見ながらパソコンの時計の動きを見ていたところ、午前3時になった瞬間に時計の針が2時まで戻りました。そうか、そういうことか。その他の時計を1時間戻して、ちょっと贅沢な気分になっていたところ、今朝、起きてみたらパソコンの時計がさらに1時間戻っている。ちょっと狐につままれたような気になりました。いずれにせよ、その他の時計に合わせるよう、調整を行い、ジョギングへ。
今日は昨日のようなスピード・トレーニングではなく持久力トレーニングを、と思い、心拍数がMAXの85%を超えないよう、注意しながら公園を何周も回ることとしました。そして、17周回ったところで限界を感じ中断。20キロの壁はなかなか厚そうです。帰ってきてからパソコンにデータを取り込んで見直してみると、8周目以降は1キロ6秒台前半で安定して走ることができていて、その間の心拍数も安定している。良い感じなのですが、最後の周回時に感じた推進力の欠如は何が原因なのか。筋力不足かエネルギー不足か、その当たりをよく見極めて、20キロの壁を超えていこうと思います。
スターウォーズ3部作の視聴、夕方からモンパルナスへのお出かけ、と、1時間長くなった1日を存分に有効活用できました。今日から冬です。

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

samedi, 27 octobre 2007

トレーニングのヴァリエーション

昼過ぎから仕事の会議があって、終わったのが17時過ぎ。家に帰ってきてカレーの煮込みを始めた後、モンソー公園へ向かいました。今日のテーマは職場の運転手さんが教えてくれたトレーニング方法の実践、「速く走る」を行うこととしました。最初の1周、ウォーム・アップをした後、2周目はできる限りのスピードで走ってみる、3週目のクールダウンの後、4周目は再び全力で。その後、5周目を流した後に最終周の6周目を全速力で。最も速かった時が1キロ4分3秒というペースでした。が、マラソン・ランナーというのはこれより遙かに速いペースで走っているのですから、やっぱり凄いことです。心拍数もクールダウンの周回ではさっと85以下まで落ちるようになってきて、少し体が改造されつつある様子です。最大心拍数182は、理論値の(220-年齢)とまさに合致しています。それだけ必死になったということでしょうか。
スピード・トレーニングのいいところは、大変苦しい時間を経験するため、それ以外の部分が楽に思えてくることでしょうか。少しずつペースそのものも上げていけるよう、トレーニングに励むこととします。

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

vendredi, 26 octobre 2007

そして再び詰める

一旦職場で仕事を進めた後、歯医者さんへ。10時半に到着。治療自体は10時35分から11時までの25分で、約1年半前と同様、麻酔を打たれ、レントゲン撮影をされ、それを液晶画面で見ながら、インフォームド・コンセントのもとに進められた治療でした。そして、少し削った後に何かを詰めてくれていて、それを高さ調節で削られたりもしていたので、あれあれ、今回1回でおしまいかな、と思っていたらその予想通り、白い詰め物(レジン?)をしてもらって1回で終了しました。早めの通院が勝因だったのでしょう。他方、歯石除去には来なさい、と言われ、来週再び行ってきます。
歯医者さんによれば、日本人はインレイをよく使うが美観もよくない、とのこと。確かに。今回は白い詰め物をしてもらっているおかげで、いかにも虫歯っぽい感じは薄れます。耐久性に問題があるのかも知れませんが、それほど問題はないのではないか、とも思います。
おかげさまで、前からの約束だった焼き肉会食を無事実施することができました。久しぶりの松ちゃん、ずいぶんスタミナがつきました。時々は良質のお肉をたっぷり食べておく必要がありそうです。

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

jeudi, 25 octobre 2007

歯の詰め物が取れる

お昼に、フォーを食べた後、カフェでコーヒーを飲んでいた時、歯の詰め物が取れてしまいました。あっさりと取れてしまったことに驚きつつ、早速歯医者さんに予約を。明日の10時半からの予約が取れました。前回、詰め物が取れたのを放置しておいてひどいことになった反省を踏まえつつ、今回は迅速になおしてしまおうと思っています。

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

mercredi, 24 octobre 2007

Le Dit du Genji (源氏物語)

昨晩は23時に就寝、今朝は12時に起床となりました。急激に寒くなってきた今日この頃、体調を崩して休んでしまうより、先に休んで体調を整えておくことができたのは有り難いことでした。
「源氏物語」の豪華本がこのたびフランスにて出版されました。もともとの翻訳は1999年に出版されていたのですが、それに様々な絵巻からの図版500点あまりを加え、全3巻、1280ページ、480ユーロの豪華本として出版されたものです。その出版記念も兼ねたパーティーが開催され、実物を目にしたのですが、この製作に関わった人たちの執念を感じさせるような、そんな凄い本となっていました。谷崎訳の源氏を持ってきていたのを思い出し、これは一度読んでおかないとなぁ、と思わせられた、そんなひとときを経験しました。
同時に、翻訳者の後継者に当たるフランス人の先生と「三夕の歌」の話題で盛り上がることができたのも貴重な経験でした。先生が新古今集の講義をされる時には、声を掛けてもらうこととしました。年休をとってでも、自分が一番好きな歌集がフランスでどのように解析・解釈・紹介されているのか、聞きに行こうと思っています。

| | Commentaires (2) | TrackBack (0)

mardi, 23 octobre 2007

15キロの壁

午前はトルビアック地区に移転したばかりのパリ第7大学で説明会、午後は相変わらずドーフィーヌ門のところにあるINALCOで説明会。日本語で全てを話しても「大体理解している(3年生談)」とのことでしたので、まあよかったのでしょう。
他方、休みなしで張りつめた日々が続いたのには少々疲れました。ということで、明日は午前中振り替え休みをとることに。夜にぐっすり眠ることができなかった疲れた心のケアをはかることとしました。
同時に、体の方も疲れ切っておく方がよいか、と、夜、モンソー公園を15周、15キロのジョギングを実施。いつもの10キロを超えたあたりから足が重く重くなってきたのには驚きました。筋力なのか酸素を行き渡らせる力なのか、よく分かりません。壁はいくつもあるものです。何とか1時間半ちょっとで完走。少しずつこの完走の時間を短くしながら、距離も伸ばしていきたいものです。

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

lundi, 22 octobre 2007

秋晴れの日

今日は気持ちのよい秋晴れの一日でした。同時に、放射冷却現象ゆえか、大変冷え込んだ一日ともなりました。日陰を歩いていたりすると体がしんしんと冷えてきます。冬はすぐそこまで。そういえば冬時間もすぐそこです。
ラグビーのワールドカップも終わり、フランスのラポルト・ヘッドコーチは当初予定どおりスポーツ担当大臣になった、とか。他方で何らかの捜査の対象になりかけているとのことで、フランス・チームの活躍振りも尻すぼみだったことから、多難な船出になりそうです。
一部の人々が相変わらずストを続けている模様。郊外から通ってきている人は結構大変そうです。
イスラエルの要人が泊まっていたというクリヨン・ホテル、警備が大変厳しくなっていました。ホテル業も大変です。
大変だった日々も過ぎてしまうと、いくつかの写真とともに楽しい思い出となってくれます。

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

dimanche, 21 octobre 2007

チョコレート見本市

お昼にDel Papaでスパゲッティの会食を楽しんだ後、ポルト・ド・ヴェルサイユ見本市会場で行われているチョコレート見本市、Salon du Chocolatに行ってきました。サダハル・アオキさんにお目に掛かることができ、一緒に写真を撮らせて頂くなどという光栄にも浴しました。例年1月には新宿の伊勢丹にも行くようですが、さてご本人もいらっしゃるのかしらん。フランス人の友達と会場で偶然再会したりもして、びっくり。その後、シャイヨ宮に特設されていたラグビーのおみやげもの売り場に行き、残り少なくなりつつあったマグカップを購入。
夕方は久しぶりに北海道ラーメンへ。このときも、昔の職場の同僚が日本食材屋となりのカフェで仕事をしているのを目撃したり、東京ラーメンの後にできたラーメン屋にシェフがいるのを目撃したり、と、再会や偶然の出会いが多い一日となりました。
締めくくりは、チュイルリー庭園前の特設観覧車、男二人で乗ってパリの夜景を楽しんだ後、Fouquet'sできついカクテルを飲みながら話し込みました。23時過ぎに締め。忙しさも明日までです。

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

vendredi, 19 octobre 2007

フランスvsアルゼンチン戦再び【ラグビー・ワールドカップ2007】

午後から空港に行った後、市内に戻ってきてホテルへ。封鎖された道も運転手さんと二人で交渉してあけてもらい、一旦荷物を置きました。その後、21時からの試合に向けて19時30分にホテルを出発。今日はラグビー・ワールドカップの3位決定戦、フランスvsアルゼンチン戦がParc des Princes(パルク・デ・プランス、「王子達の公園」)で開催されます。会場までの道が混んでいることを想像していたのですが、大したことなく会場近くまでは辿り着きました。他方、会場への入り口が本当にわかりにくい。ボランティアの指示も不正確で、文字通りたらい回しのような状態となりながら、やっと入り口前に到着することができました。
公式観覧席後ろのサロンに入っていったところ、フィヨン首相がいて、握手までしてもらいました。やがて、つい先ほどポルトガルで記者会見をやっていたサルコジ大統領が到着。柔道のドゥイエ選手もいるなど、超VIPたちの社交場となっていました。
そして、開幕戦と同じカードとなった試合そのものは、フランスを応援する身には大変にストレスが溜まる展開となりました。アルゼンチンに完全に力負けしている。結局、アルゼンチンが5つのトライに対してフランスはたったの1トライ。会場もすっかり冷め切ってしまっており、サルコジ大統領に至っては試合終了のホイッスルが鳴るやいなや、両脇に座ったシド・ミラーIRB会長及びラパセ次期IRB会長に挨拶もそこそこに会場を飛び出していきました。
会場の外、街を歩く人たちも元気が無く、シャンゼリゼの灯りも心なしか寂しかった、そんな3位決定戦の夜でした。明日は決勝です。
Stitched_demifinal

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

jeudi, 18 octobre 2007

暗黒の木曜日の離婚劇

ストライキの今日、道がどれだけ大渋滞になっているのだろう、と楽しみにしていたのですが、少なくとも職場まで歩いた10分弱の間、渋滞は通常通りでした。凱旋門広場を抜けてきた同僚、モンマルトルの方から歩いてきた同僚によれば、拍子抜けするくらい混んでいなかった、とのこと。自転車を使っている人によれば「素人が多くて危なかった」とのことでした。20時のTF1のニュースでもストライキ・ネタはトップではありませんでした。何故か。
そう、サルコジ大統領の離婚が正式に発表されたからです。
フランス第5共和制でははじめて在任中に離婚した大統領であり、フランスの国家元首で在任中に離婚した人としてはあのナポレオン1世の例がある、とか。現大統領とナポレオン、やっぱり似ているのか。
ただ、このことについてコメントを求められた政治家たちが、揃って「プライヴェートの問題だ。」としてそれ以上のことを言わないあたり(あるいは、言っている部分が編集で削除されているあたり?)、公人の私生活に関するフランス流の考え方だなぁ、と感じました。
さて、明日・明後日とラグビー・ワールドカップ2007の3位決定戦と決勝戦が行われます。開催国フランスはアルゼンチンを破ることができるのか、ワールドカップは北半球国にもたらされるのか、それとも南半球に持って行かれてしまうのか、目が離せなくなりそうです。

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

mercredi, 17 octobre 2007

「暗黒の木曜日」前夜

午前中、東京からの連絡によってにわかに忙しくなり、お昼はファーブル昆虫記100年展の関係の情報交換を兼ねた会食、午後も諸々の事案処理に追われ、結局スージーのテイクアウトを久しぶりに食して24時近くまでの仕事となりました。忙しいことは幸せなことかも知れません。
明日は公共機関がストライキを打ちます。メディアは「暗黒の木曜日(jeudi noir)」と名付けています。公務員の年金制度上の優遇措置や早期退職制度をサルコジ大統領が見直そうとしていることに対する反対の意思表明として、主として公共交通機関の職員(公務員)がストライキする、というもので、1995年のスト以来の規模で実施される様子。1995年のストも体験した自分としては、どんな騒ぎになるのか、若干楽しみではありますが、楽しんでばかりもいられません。メトロなどはほとんど止まってしまうそうですし、国鉄も多くが止まってしまう様子。同僚職員の中には早々と無給休暇を取得する人もいたりします。職場に来ることができないのだから仕方ないのでしょう。世論は賛成派と反対派にまっぷたつに分かれているようであり、フィガロはストライキを厳しく批判し、ル・モンドは認める、というわかりやすい構図もできているようです。さて、今回はいつまで続くのか。サルコジ大統領がどのように出てくるのか。熱い季節の始まりなのか。フランスという国が変わることができるのかどうなのかが問われているようにも思います。

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

mardi, 16 octobre 2007

華の都の秋の夕暮れ

久しぶりに朝のジョギングを行いました。7時50分過ぎのパリの街中は既にして暗く、ようよう明けていく空のもとでのトレーニングとなりました。ウォーミングアップを兼ねての500メートルほどの助走、モンソー公園での5周、クールダウンしながらの500メートルで45分程度掛かってしまいます。知り合いのフランス人もサン=マルタン運河で朝、45分程度走っているらしいことを昨晩聞いたことから、トライしてみましたが、朝はやっぱり厳しいです。体というよりは心の鍛錬にはなるかも知れません。

覚悟を決めさせてくれた一言というのは数多くありますが、「これが今生の別れかもしれんなぁ。」という言葉ほど心に響いた言葉はありませんでした。凱旋門の方角を見渡せば、いろんな顔、映像が浮かび上がってくるのに少し驚いた華の都の秋の夕暮れ。花も紅葉もなくとも、暖かい思い出、しつけられたことどもは、しっかりと記憶の上に残り、心の糧となっています。今はただ、深く感謝するばかり。明日からも忙しくなりそうです。

| | Commentaires (0) | TrackBack (1)

lundi, 15 octobre 2007

凄い会食

今夜は突然のお呼びをいただき、フランスの有名グランゼコールの学長先生が4人もいらっしゃった会合に参加する機会を得ました。このような光景はそう見ることができないだろう、としっかり目に焼き付けておきました。少しずつ関係強化が図られています。

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

dimanche, 14 octobre 2007

10キロの壁

すっきりとした秋晴れとなった今日、空港近くのGO SPORTに出かけてジョギング用ヘッドバンドやら短パンやら、そしてスポーツ飲料の粉末(isostarなるメーカーの「HYDRATE&PERFORM」と「HIGH PROTEIN 90」の2種類、水分補給と栄養補給)を購入。市内に戻ってきて日本食材屋でお弁当用のレンジ食品を購入。17時頃、モンソー公園の脇を車で通った時には、散歩している人の数に圧倒されました。
日が暮れ始めた19時、昨日購入した吸湿速乾素材のジャージに身を包み、ヘッドバンドをして出発。散歩の人はほとんどいなくなり、ジョギング・ランナーばかりとなった公園は、みるみるうちに暗くなっていきます。最初5周で終えようと思っていたのですが、心拍計を見るとMAXの85パーセント程度で推移している。スピードも1キロ5.40分程度で安定して推移している。よし、行ってみるか、と、結局10周、11キロ弱を走ってみました。結果はちょうど1時間ぴったり。なかなか良い感じになってきました。他方、ちょっとした登りの部分では足が前に行かなくなってしまうのは筋力不足ということなのでしょう。実際に市街地のアップダウンがあるところを走ることになった際にはちょっときついかも。筋力トレーニングも必要かも知れません。

それにしても、
心拍数を見ながら無理のないよう負荷を掛けながら走ると、いかにもトレーニングしているような気になって、モチベーションが上がります。また、Nike+のおかげでリズムがちょうど良い好きな音楽を聴きながら、さらには1周毎の結果をヘッドフォンで聴きながら、走ることができるのは有り難い。さらに、吸湿速乾素材のジャージは凄かった。出てくる汗をすぐに吸い取って、肌をさらさらに保ってくれる。汗が流れ落ちることがないというのが、ジョギングの最中にこんなに快適なことだとは思いもしませんでした。走り終わった後も寒くならないのもよいところ。80ユーロも出しただけのことはあります。さらに言えば、いかにも「ランナー」といった風情を醸し出すこととなり、自然と背筋が伸びてきます。形から入るというのも時にはよいことです。

何となく10キロの壁を超えることができました。これから先、この偶然に超えた距離を、確実に少しずつ伸ばしていこうと思います。

走っている最中に見掛けた光景。公園のベンチに腰を掛け、ラップトップのパソコンを持ち込んでにやにやしながら打ち込みをしている青年男女が随所にいたのが気になりました。この公園、無線LANの電波でも届いているのだろうか。2年半前、こちらに来た時にはカフェでパソコンをしている人もほとんど見なかったのに、今では公園でパソコンする人たちまでが出始めた。この分野での進歩のスピードには目を見張るばかりです。

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

samedi, 13 octobre 2007

フランスの敗退【ラグビー・ワールドカップ2007】

だらだらと昼過ぎまで寝入った今日は、午後から煎茶道のデモンストレーションを見に行ってきました。ちょうど2年ほど前にも同じ行事がパリ国際大学都市日本館で開催されたのですが、今回はソルボンヌ大学の施設を使って行われると聞き、あの左岸の立派な建物で行われるのか、と思っていたところ、どうやらオペラ座近辺の右岸にある場所で開催されているらしい。はて、と向かったところ、ヴィヴィエンヌ通り2番地に入り口があるギャラリー・コルベールなる場所で行われていました。
Dscn2964_2いわゆるパサージュになっているところで、おろされた幟にはパリ大学の名前がずらっと並んでいる。なんだか見覚えがあるなぁ、と端まで見に行ったところ、2005年の9月だったかに一度訪問したInstitut National du Patrimoine(国立文化財学院)が入っている建物でした。ギャラリーの奥の方は各大学が実施する一般向け公開講座などに使えるようになっている様子であり、この日も煎茶道のデモンストレーションの他、カルチャーセンターのような講義が行われていました。ガラス張りで外から様子を見ることができるので、カルチャーのショーウィンドウのようにも機能しそうです。
2年前と同様、お茶をいただき、今回の行事実施に掛かるいろいろなお話を伺いながら、少しでも日本文化を世界に伝えていきたい、という皆さんの思いに打たれました。2008年のサン=ディエでの行事につき、さわりを御紹介したところ、御協力いただけるかも知れない、ということにもなりました。誠に有り難いことです。煎茶、お茶の蘊蓄紹介のパネルなどもあれば好評を博するのではないか。そんな予感を持ちました。
2件ほど仕事の電話を済ませ、ぶらぶらとオペラ座界隈を散歩します。BOOKOFFに2件目が出来ていてどうやら洋書(というのも辺ですが)専門でやっているらしいことを知りました。ジョギングの本などというものまでは、さすがにジュンク堂でも見つけることはできませんでした。フランス語力をアップする良い機会かも知れません。
その後、久しぶりにレ・アルのGO SPORTに行ったのですが、冬用のジャージは見つからず、結局、再びPlanet Joggingに行くこととなりました。
MUJIに寄ってジェル用のプラスチック容器を買ったり、文房具屋で手帳のリフィルの在庫を確認したり(何故か、Agenda ModerneのEuroplanningが今になっても入ってきていない様子。ちょっと困っています)、ジョギング関係の雑誌を買ってみたり、いつものコーヒー屋さんでコーヒーを購入したり、スーパーで当座の買い物をしたり、と久しぶりに大買い出しの日となりました。そんな中も、地下鉄の中やホーム、街路にはフランスやイングランドのジャージを着た人々が嬌声を上げたりしていました。そう、今夜はあのニュージーランド・オール=ブラックスを下したフランスが、サン=ドニのスタジアムでイングランドを迎えて戦う日なのです。
そんな今夜は、パリ御来訪中のBacchus・Kunkunさんと夕食の約束をしていました。Bistro du Sommelierは土曜日は閉まっている。。。ということで、以前、一度使ったことがありなかなか雰囲気も食事もよかったL'EVASIONを予約しました。と、「今夜は若干うるさいですよ、ラグビーの日ですから。」とのこと。どんなところでもそうなのでしょう。
落ち合ってビストロに入っていくと、大型の液晶テレビが壁に掛けられ、観戦仕様となった横長テーブルが2つ、そこにびっしりとフランス人たちが座っていました。メニューを決めて前菜が出てくるころキックオフ。試合開始後1分でイングランドがトライを決めた時の店内の落胆振りは凄かったです。が、その後ペナルティ・キックを2本決めて前半が6対5のフランスリードで終了した時、店内には活力がみなぎっていました。テリーヌの前菜、ステーキのメイン、その素朴であっさりとしていながら、何故か美味しい、そんな料理に舌鼓を打ちながら、オペラの話を楽しむところがラグビーの話題が中心となってしまい、Bacchusさんには申し訳なかったのですが、フランスが当事者となった国際試合におけるフランス人たちの盛り上がりを御覧いただくことはできたのではないか、と思います。後半戦、フランスがまたしてもペナルティを決めて9対5とリード。と、その後ドロップ・ゴールを外したりして攻めあぐねていたイングランドもペナルティを決めて9対8と追い上げます。後半終了10分前、このスコアだった時にお店を出ました。このままフランスが逃げ切ると大変なことになるぞ。凱旋門広場では既に警察の車両が広場を封鎖すべく待機していました。広場を抜けて間違えてクレベール通りに入ってしまいしばらく走ったところ、ラジオから11対9というアナウンスが。あれ、ということは。どうやらイングランドがペナルティを決めたらしい。そうかそうか。トロカデロ広場近くのカフェでも、シャン=ド=マルス近くのカフェでも、人だかりが出来ている。フランスが勝ったら彼らが繰り出すぞ。あれ、14対9、、、って言ってるぞ。何があったんだろう。。。
エコール・ミリテールの交差点に到達する直前、試合終了、イングランドが決勝に進むことになった、とアナウンサーが言いました。フランス、負けたな。
この日、当初、パリ市庁舎前で開催される予定だった巨大スクリーンのパブリック・ヴューイングがシャン=ド=マルス広場に場所を移して行われていた様子であり、ビル=アケムのメトロ駅は封鎖されていたらしい。帰り始めた人の群れに間一髪巻き込まれることなく、モンパルナスのホテルまでBacchusさんをお送りすることができました。なんだかラグビーにお付き合いさせてしまったようで、申し訳なかったです。
その後、シャンゼリゼ、凱旋門広場は避けようと、河岸を走っていたら、いつの間にかエッフェル塔のところまで来てしまいました。ものすごい数の人たちが歩いている。シャン=ド=マルス広場は革命記念日の時のような状況だったのではないか、と推測します。若干道に迷ったりもしながら、オートイユ広場、ポルトマイヨー、シャンペレ広場を抜け、フランス・アンフォのニュースでも「残念」の声が連呼される中、何とか無事、我が家まで戻ってくることができました。フランスが勝っていたら、こうは行かなかったかも知れません。残念ではあったものの、内心少しほっとした、そんなイングランドの勝利でした。フランスチームもトライを決められなかったのは痛かったです。そして、トライを決められないチームは、やはり決勝に行ってはいけないのでしょう。
次回フランスチームの登場は来週金曜日の3位決定戦。最後のお祭りになりそうです。

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

vendredi, 12 octobre 2007

心拍計

11時からの会議は1時間、15時からの会議は3時間、なんだか会議ばかりだった一日を過ごした後、ストレス発散のため、心拍計を購入しに、例のジョギング専門店へ行ってきました。幸い、木曜日の夜は夜間営業時間が延長されていて20時まで開いており、おかげさまで店員さんから十分な解説を受けながら機器を選ぶことができました。購入したのは、POLARという会社のRS800なるもので、出てからあまり日が経っていないことと、パソコンに諸データを取り込めること、また、今後の拡張性が高い、というのが決め手となりました。
早速、21時頃から30分程度、すっかり暗くなったモンソー公園を走ってみたのですが、心拍数に基づいたトレーニングが出来るというのは凄いことです。大体、(220-年齢)=(最大心拍数)×65%~85%でトレーニングをするのがよいらしのですが、長年のスポーツ・レス故か、すぐにその域には達してしまい、結果、85%以上で走っている時間が長くなってしまいました。やがてもう少しスピードを上げても心拍数がさほど上がらない、そんな状態に持って行けるのかも知れません。こういう機器があるとまた一つ、楽しみが増えます。

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

mercredi, 10 octobre 2007

様々なるマナー

「機動戦士 ガンダム」の映画、3部作のDVDがamazon.frで売っていたので思わず購入したところ、言語は日本語で字幕がフランス語(その他、スペイン語等もあり)となっていました。シャアの名台詞、「認めたくないものだな。」がフランス語でどのように吹き替えられているのか、大変楽しみだったのですが、まあ仕方がない。とりあえずDVDボックスの方はそのままに、同僚からテレビ版の全集を借りてしまいました。善と悪とを割り切って提示できなくなった時代の空気がよみがえってくるようです。

今日は、まず日本滞在プログラムを行って帰ってきたフランス人から滞在の様子を聞きました。「日本で飲み過ぎて倒れたと聞いたが。」と水を向けたところ、「飲み過ぎたのではなくてアレルギーだった。」とのこと。何でも、おそらく利き焼酎セットだと思いますが、SAKEが入った小さなグラスが3つ並んだのが出てきて、最初のグラスは何ともなかったが2つ目のグラスを飲んだとたん息苦しくなった、とのことらしい。大事に至らなくてよかったです。
午後は、LES COMPAGNONS DU DEVOIRなる職人養成学校関係者の訪問を受けました。1年に15000人ほどの中学校卒業者を受け入れ、2年から5年の教育・訓練を行うこの学校は、12~13世紀以来の伝統を有している、とのこと。修了者は「Compagnon」と呼ばれ、WESTONにもHERMESにもVUITTONにも、職人を送り込んでいるようです。国民教育省とは契約を締結している、とのことであり、「私学」としての位置づけを有しているのか、そのあたりは今後必要に応じて調べることになりそうです。
夜は日本から一時帰国しているフランス人の友人と会食。14区のレストラン、le rond de serviette(166, rue Raymond Losserand, 75014 Paris, TEL:01.45.41.20.30)でおよそ2時間の男3人の食事は、仕事の話、ジョギングの話、お互いの異国での生活の話等々、静かに盛り上がることができました。今日の発見は、フランスでは2週間先の予定に誰かを誘うことはかえって失礼に当たる、とのこと。今夜どうしてるか、あるいは明晩どうしてるか、この週末はどうしてるか、と尋ねるのがマナーだ、と力説されました。日本とは随分違う、ということを彼が言っていたのだから確かなのでしょう。12月の再会を期してメトロでお別れ。伝えるべき日本の情報も多数抱えました。負った宿題はすぐに返すのが日本のマナー。明日も忙しくなりそうです。

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

mardi, 09 octobre 2007

未読メールも山となる

朝、職場に来てみたら200通近い未読メールに圧倒されました。たかが金曜日に1日不在にしていたのと、月曜日が休みだった、というだけでこうなってしまうとは。。。そのうち約半数がスパムだったりする上、読み飛ばしておけばよいメールも多いのでまだよいのですが、何らかの処理を要するものが50通ほどあるとさすがにその処理には終日を要しました。午前に一つ、午後に一つの会議を挟んで、とにかくメールへの返事を書いていた、そんな一日です。
今日は夜にジョギングを、と思っていたのですがあいにくの雨。明朝、元気であれば走ってみようかな、と思います。ちなみに、来年のパリ・マラソンは4月6日の日曜日だそうです。

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

lundi, 08 octobre 2007

NIKE +

ここ数日、6時半とか6時とかの起床が続いていたせいか、今日もそれくらいの時間には一旦目が覚めてしまいましたが、再び寝入ってしまい、結局昼前まで寝てました。時々こうやって無駄な睡眠を取って、頭の中のいろいろな記憶、希望の断片を整理しておくことが必要です。これをやらなかったおかげで体調が悪くなった時もあったりしたため、無理にも睡眠を取る、というのは体調管理の方策でもあります。
さて、久しぶりに家の中の掃除・整理をして気分を切り替えた後、体育の日の今日、久しぶりにジョギングをしようと思い立ったのはいいが、まずはジョギング専門店をネットで見つけてそちらに向かったあたり、形から入る人間の悪い癖です。
で、この「planet jogging」(58/60 Av. de la Grande Armée, 75017 Paris www.planetjogging.com)なるお店で購入したのは、あの「NIKE + iPod」のセンサーと、「AIR PEGASUS+ 2007」という型番のジョギング・シューズ。センサーを普通のジョギング・シューズに取り付けるためのポーチのようなものは、少なくともこのお店では取り扱われていませんでした。まあ、そもそもNIKEとAPPLEのコラボなわけですから、それを崩すような参入者に対してはフランスは当然に冷たいだろうなぁ、と思っていたので、靴の部分は想定内の出費ということになるでしょうか。
靴については、フランス・サイズで8.5のものを勧められたのですが、これはセンチメートル表示だと26.5。通常、25.5の靴を履いている自分には大きすぎるんじゃないか、と話したところ、走っていると足が膨張する。また、座って靴を履いた時には余裕があるように思えるだろうが、立ち上がるとその余裕も少しなくなる。この位の大きさのものが絶対に必要だ、と専門店の専門家ならではの力強いお勧めを受けました。結果、走り終えた後の感じは確かによかったです。専門家の意見は聞いておくものです。
その後、マドレーヌ寺院脇のRésonanceでシャンプーとバス・ソルトを購入。このお店、品揃えが頻繁に変わるので、「○○はありますか」と若いお兄さん店員に聞いてもきょとんとされてしまうのが落ちですが、接客も挨拶もなかなか気持ちがよいところです。そして、日本食材屋に向かおうか、と思って時計を見たら17時。やめておきました。既にして道がフランス人にとっては平日の夕方、殺伐とした気配が漂い始め、渋滞が始まりつつある。こんな中でオペラ通りの方まで出たら、帰ってくるのが大変になりそうだ。
そそくさと家に帰ってきてから、早速靴の中にセンサーを仕込み、ジョギング・プレイリストの曲を改めて整理し、夕食の準備を終えると、いつも通りモンソー公園に向かいました。夕暮れに沈み込みつつある公園の道を、相当数の人が走っています。平日、19時過ぎの段階で、これだけの人がいるというのも若干驚きでした。22時まで開いているので、仕事の様子を見て21時頃から走るというのも選択肢の一つになりそうです。
今日のパワーソングは、hitomiの「Understanding」、ミスチルの「Youthful days」、TOKIOの「AMBITIOUS JAPAN」、David Lee Rothの「Just Like Paradise」、といったところでした。それと、Chicagoの「Will you still love me ?」というコテコテのシカゴ・バラードが案外足運びにピッタリなリズムで、また昔、さんざん聞いたせいか、気持ちよくリズムに乗せて走ることができる。最後の1周にはピッタリな曲でした。
そして、家に帰ってきてからパソコンに接続。各種データがNIKE +のサイトに送られる。自分で目標等をたてて、それに向けてこつこつと努力するも良し、ネットで同じようにつながっている人たちと競争するもよし、いろんな楽しみ方ができるらしい。まず今日の自分のデータを見たところ、全6.68キロを走り、1キロを平均6分44秒で走っていた、とのこと。最後、ストレッチをやっている時間も参入されてしまったためこうなりましたが、大体6分弱で1キロ走っている様子であり、走るのを止めた時にボタンを押して流れたアナウンスによれば時速10.48キロで走っていたようです。1週5分台の前半でコンスタントに走れるようになるために、継続していこうと思います。早速明日の朝、、、か?

| | Commentaires (0) | TrackBack (0)

dimanche, 07 octobre 2007

有終の美、フリーガン

10月7日日曜日、今シーズンの川釣り最終日は、ノルマンディーのホームグラウンド、フリーガンにて過ごしました。そして、今シーズンの釣りの中で最も納得できる結果を出すことができました。有終の美を飾ることができ、嬉しかったです。

7時過ぎ、まだ真っ暗な中を出発。今回の待ち合わせはいつもより1時間早い8時。何でも引き続き「狩り」の予定がある、とのことで、若干早めの時間を指定されていました。少し遅れそうで、高速道路を少しだけ飛ばして行くと、早くも靄が出てきました。前回は高速の上では大丈夫だったような。。。悪い予感がします。
いつものエッソのパーキングでサンドウィッチ等を購入し、高速をおり、N13を走り抜けてエヴルーを通過。この段階で既に8時10分になろうとしていたことから、エヴルーの街を抜けて左折した当たりで「遅れましたがあと少しで到着します。」とボーさんに電話したところ、「えっ」との反応。「9時じゃなかったでしたっけ。」「いや、狩りがあるから8時に、とおっしゃいました。」そこで電話が圏外となり一旦途切れる。フリーガンに到着したところ、相変わらず鍵が掛かっていない。再び圏内となった携帯にボーさんからのメッセージが残っていたのを受けて電話。「鍵が開いているので車を中に止めておきます。」「そうしてください。自分もこれから出発します。」
Dsc_7940外気温は5度。フリースを着てきてちょうどよかった。支度を一通り調えて、久しぶりに野外でコーヒーをいれました。ぽこぽこと音を立てて沸き立ってきて、白い湯気が注ぎ口から上がってくると、それだけで満たされたような気分になります。
やがてボーさんが到着。握手の後、情報交換会。「今日は貴方一人です。」「え、ゴーチエさんが一緒だったはずでは?。」「彼は先週来ました。大きいのばかり9匹釣ったようで、釣った本人が驚いていました。その前1週間は誰も入っていなかったので、フィッシング・プレッシャーが低かったおかげかも知れません。ゴーチエさんが入ってから今日までも、誰も入っていませんよ。」なになに、状況はいいかも知れないぞ。
「ところで、貴方は狩りもするのですか。」とボーさんに水を向ける。「はい、シーズンが始まったところです。自分は狩りのフィールドも所有しています。」「どんな人たちが来るのですか。」「アメリカ人、イギリス人、スウェーデン人、いろんな国から来ます。主にアングロ・サクソンの人たちが多いでしょうか。」「日本人は来ますか。」「日本人は釣りには来ますが、狩りには来ませんね。」「ヨーロッパでは釣りよりも狩りの方が一段高く見られている、と読んだことがあるのですが。」「それは確かです。ただ、狩りの方がそれを取り巻く産業がしっかりしている、ということも理由の一つでしょうね。」「産業?」「獲物を飼育して放したり、様々な道具を作る産業とその販売網です。」「免許は必要なのですか。」「はい。筆記試験もあります。主として安全面を確認するためのものです。そして、実技試験として、実際に鉄砲で次々に現れる皿を撃つ、というものがあります。色が違う皿は禁漁の野鳥を意味していたりします。それに合格してフィールドに出ることになります。ここでの獲物はイノシシです。フランスでイノシシ猟をした、という経験をするために来る人がほとんどです。」「そういえば、アステリックスでもイノシシはよく狩りの対象になってますね。」「その通り。ガリアの伝統です。」そんなことを話していたら遠くで猟銃の音がこだましました。「あれです。シーズンが始まりましたからね。」
2月のスポーツ・フィッシング見本市での再会を期してボーさんとはお別れ。そう言えば、昨シーズンの最後もここで釣りをし、2月の同見本市で会いましょう、と約束をしていたような気がします。あの時はゴーチエさんと一緒でしたが、今回は一人。今シーズン最後のフリーガンは、贅沢な貸し切りでの釣りとなりました。

コーヒーを飲みきってフィールドに出たのが9時15分。いつもよりも遙かに早い出発です。そして、さすがにここ1週間人が入っていないだけあって、随所に巨大な魚影が見える。こちらの影を見てもすぐに逃げ去っていくという感じでもない。大柳のすぐ下流に一匹、すぐ上流には5匹ほど、40センチ・アップが溜まっている。が、が、が、やはり前回と同様、反応してくれず。。。竿の影におびえて逃げ出さないのはよいとして、ニンフを流しても流しても反応してくれない。前回の勝負パターンだったビーズヘッド赤マラブーも無視。オレンジに変えてみたところ、魚の向こう側に流れてしまった、とティペットが体に触ったのか突然にその魚がダッシュしてしまい、結果スレてしまいました。あぁあぁ、と思っているうちに、リールからものすごい勢いでラインを引っ張り出した彼は、ティペットの結節点を見事に切ってくれました。気の毒なことをしてしまった。
魚も散ってしまいました。まあ、いいか、とりあえず少し上流の様子を見てみよう、と立木を一本過ぎたところで何の気なしに川中を眺めやったところ、少しエメラルドがかった色をした巨大なグレイリングが水底に定位しているのが目に飛び込んできました。岸からの距離およそ5メートル。さっきリールに格納したばかりのラインを再び引っ張り出し、26番のフェザント・テイルを流し込む、が、反応がない。少し大きめのフライで気を引いてやろうか、と12番のモンカゲ・パターンにしてみたものの、さすがにこれは完全に無視。それでは、と実績のある18番のビーズヘッド・ヘアーズイヤー(白)を結びキャスト。若干重くなるが故に距離感のコントロールが難しい。しかも、10センチ離れたところを流れると完全に無視される。ううむ、近眼なのだろうか。
岸からの距離と沈下スピードを考慮してのキャスティングを繰り返します。なかなか上手く入らない。と、何投目か、「入ったぁ、よし」と声が出たくらいちょうどのところにフライが落ちました。そのフライが彼のほんの鼻先を流れた時、ちょっとだけ顔をそちらに向けたのが見えた。「食ったか?。」おそるおそる合わせたところ、水中でギラリと魚が悶えました。見事にフッキング。さあ、暴れるかな、と身構えたものの、ファイトはほとんどなし。あまりの驚愕で抵抗する気が無くなったのか、それとも寄る年波のせいなのか、さらには何度も修羅場を乗り越えてきた商売魚故なのか。ほとんど無抵抗でネットに収まったのが、自分にとってのコースレコードとなる49センチでした。時刻は9時45分です。
Dsc_7945

まだ釣り初めて30分しか経っていないのに、この成果。静かに巨大な老体を水中に返してやったら、どっと嬉しさが込み上げてきました。と同時に、もうこれで釣りを切り上げて帰っても良いかな、なんて気になったりするあたり、思い出すにつけ恥ずかしい限りです。これで今日一日の運を使い切ったのかも知れないぞ、というくらい謙虚な気持ちになることが必要だったのです。。。

Dsc_7950Dsc_7952

実際、その後のフリーガンは沈黙が続きました。やっと靄が晴れ始めたのが11時半を過ぎてから。魚の姿が一層見つけやすくなったこともあって、気合いを入れて臨むのですが、無視が続きます。大柳のさらに下流、水草が茂っている地帯で40センチを超える個体数匹が底に張り付いているのを発見し、真横2メートルまで近づいて何度もトライするのですが、鼻面に流し込んでも微動だにしない。その不動振りに「行者」と名を送ってやり別のポイントへ。そして結局何も起きないまま13時が過ぎてしまいました。相当手強いぞ。

すっかり晴れ上がった空の下、青々とした下草の上に寝椅子を広げ、サンドウィッチの昼食を取りました。時々通り過ぎていく車の音、猟銃のこだまする音のほかは、静かな水音と鳥の声、風の声しかしない気持ちの良い午後の時間、これだけ晴れ渡ったら釣りにはならないだろう、と、午睡を楽しんでしまいました。弱まったとはいえ直射してくる日光の熱を水面を渡っていく10月の風が冷ましてくれる。。。ここ数日の忙しかった日々のことが浮かんでは消え、消えては浮かぶ、α波に満たされた微睡みの時間は2時間あまり続きました。

15時半過ぎに釣りを再開。さて、そろそろ本当に釣らないと。ゴーチエさんは9匹だったんだぞ。急に競争心に火がついたようになり、まずは一匹を、と最上流域の橋桁ポイントへ。相変わらず30センチを超える良型が数匹動いていて、時々何かを食べている。よしよし。
2度ほど口を使わせるのに成功したのに合わせきれず、ここでの1匹は16時半過ぎ、ビーズヘッドのフェザントテイル28番を沈ませてピックアップした時に釣れてしまった28センチのグレイリングでした。
Dsc_7971

ちょっと気が楽になり、再び下流に戻っていき、ライズを狙っていたところ、17時少し過ぎ、上流で草刈りでもやったのか、水面に草の固まりが大量に流れてきてしまい、ライズもピッタリを止んでしまいました。今日、最も心が折れ掛けた一瞬です。今シーズンの最終日でなければここで竿をたたんで帰ってしまったかも知れません。やっとライズが頻発してきた中での嫌がらせのような草の来襲。何故こういうことになるのだろう。これも我が身の業の深さ故か。。。

この時も自分を引き留めたのは「ゴーチエさんは9匹」という言葉でした。ここで帰ってしまったら自分に負ける、そんな訳の分からない理屈も駆使しながら写真を撮ったりして待っていたら、やっと草が途切れてきた。そして、再びライズが。。。