4時起床。4時半に南の駐車場に着くと、Bさんは既にそこで準備中。健闘を祈り合って別々に湖に向かい、消波堤の上に乗りました。本湖側、浜側、両方にフライを落としてみるものの、全く反応がない。鏡面のような水面に何かの兆しが見えることもなく、そのうちに曙の空の色に絶望的な気分が静かに高まっていく。Bさんはホテルに戻っていく。抜けるような空の色が水を澄ませていく。なんだか眠くなる。。。そして、消波堤の上で大の字になって寝てしまいました。



9時頃目を覚ましてホテルへ。お昼御飯が不要なくらいしっかりと朝ご飯を食べた後、あまりの天気の良さにホテルの部屋で寝るのも勿体ない、今日は一日湖のそばに居てみよう、と、北東に向かい、「ブラウン・ポイント」を見下ろす丘の上にアウトドアのチェアを広げて、そこでぼんやり読書を始め、うつらうつらお昼寝タイム。しばらくしてから場所を変え、まさにブラウン・ポイントの水面が目の前まで迫っているところまで行って、再びチェアを広げてお昼寝。怠惰な時間に初夏の太陽が照りつけます。



できることやらしたいことやらを選んでいくうちに人生の時間は流れていく。ここでぼんやりしている時間に別のことをしていたら、その別のことで自分が何者かになれたかも知れない。いや、まあ、ここでぼうっとすることを選択したのは今の自分であり、ほかの何かになろうとすることをやめた自分、そして、今の自分に満足している自分の選択なのだから、きっとそれはそれで幸せなことなのだろう、と、人目思わで上半身裸になって肌を焼きます。煌めく碧い水面の遙か遠くには湖面を走る白帆が多数。近くに目をやれば白鳥が涼しげな顔。ビビオが水面にくっついたり離れたりしている。すっかり夏の日差しです。
人工の音が後ろに引っ込み、自然の音が前面に出てくると、それはそれで賑やかであることに気付きます。高い空にさえずるヒバリの声、湖の上に出ていく風が丘の木々の上を渡っていく時に枝や葉や芝生がならす音、さざ波のざわめき。自分のいびきの音で目が覚めそう。まさにヴァカンスです。
熱い日差しの下、ぼうっと湖面をみていたら、ポツポツとライズが見えました。一体何のライズなんだろう、と思っていたら、自分が浮かべていたビビオ・フライを三角形の口を開けた鱒が吸い込んだ。あっ。とっさに反応した腕が空を切り、目が覚めました。夢、、、か。フロイトの夢理論を思い出しました。
16時過ぎ、ライズが2回見えました。ビビオで釣りを再開するも反応はなし。17時頃計ってみたところ、日陰の気温が27度あり、水温が16度まで上がっていました。
釣れないまま、岸から呆然と沖を見渡していると、時々水をまいたようなライズがある。そして、それが割と頻繁にある。何だろう、と見はるかしていたら、やがてそれが近寄ってきた。ものすごい数の小魚の群れ。「なぶら」ってこういうものなんだろうか。それであれば、群れの下にいるのはレインボー?。でも、別に追われている風情でもない。そうこうしていると、カモメがアタックをしかけはじめました。何故、あのように水面近くを泳ぐのか。酸素が足りなくなっているのだろうか。よく分かりません。が、ライズ幻想が崩れた今となっては、これ以上ここでのんびりしている必要もなさそうだ。そろそろ釣らないと。
18時に北西に到着。お湯を注ぐだけの簡単でこの上なく不味いフリーズ・ドライ食品をとにかくお腹の中にいれておき、車のナンバーによると遠くフランスはヴェルサイユから来たらしい3人組のフローター・フランス人集団を見送りながら、消波堤の上に乗りました。水位がもの凄く下がっていて、ちょっと驚きます。
消波堤の両側をたたきながら先端に向けて歩いていくのですが、何ら反応はない。減水で澄んだ水の中に藻が生い茂っている右側を見ると、ちょっと絶望的な気分にもなります。そうこうしている内に、2人程度の釣り人とすれ違った後、消波堤の先端部分に辿り着きました。そして、何度もロッドを振り、徒労感に満たされる。。。
20時、向かいの消波堤の上で釣っている人も座り込んでしまって動きが止まりました。どうしたっていうんだろう。何も起こらない。フローターが3人、向かいの消波堤の上に5人、さらにその奥に5人くらい、釣り人が居るのが見えます。誰の竿もしなりません。フィッシング・プレッシャーが高いのかなぁ。いや、それにしても。。。


そのまま、21時が過ぎる。ほかの誰にも釣れていないというのは、凄いことです。やがて、向かいの消波堤の上にいた3人グループが、こちらがいる方の消波堤に向けて渡ってきました。そうか、ここは渡れるのか。。。これがこの日の最大の驚きと感動となりました。


湖面には何の変化もない。魚は本当にいるんだろうか。どこかで集会でもやってるんじゃなかろうか。選挙でもあるのかなぁ。。。22時10分、釣りを切り上げました。戻ってくる道中もライズを目にすることはありませんでした。白鳥と鴨は多数いるのに、魚は気配すらない。。。顔と腕の日焼けが早速痛み始める中、宿に戻りました。

OVの連敗記録がさらに伸びてしまいました。昨年9月の3日連続ボウズに引き続き、2日連続ボウズです。弱いときの阪神タイガースみたい。そういえば、OVでは初日に1匹釣っただけで、その翌日もボウズだったから、よく考えたら6日連続ボウズだった。ボウズ・ボウズ・ボウズ。そうか、1匹しか釣ってないんだ。。。
早すぎる夏の到来を遅くまで歓迎している家族連れの声が、開いた窓の隙間から入り込んできます。明日は釣りたい。。。