ついにあれから1年。今年もパリ・ハーフマラソンの日がやってきました。ヴァンセンヌのシャトー前をスタートし、ナシオン広場、バスティーユ広場、パリ市役所をぐるりとまわり、再びバスティーユ広場を抜けて12区役所前を登り、ヴァンセンヌの森を走ってスタート地点に戻ってくる21.1キロ。昨年はおそるおそるのレースだったのが、今年は大変な余裕です。朝、ヴァンセンヌ城までのメトロがランナー達に占拠されているのを見ても新鮮な驚きと微笑が生じないのは悲しむべきことなのですが、気持ちの昂ぶりと嬉しさは昨年以上です。

どんよりと曇った空の下、何度か通ったヴァンセンヌの城の脇を歩いて、花公園(Parc Floral)へ。今回は当日貰いに行くこととしたゼッケンでしたが、何の待ち時間もなくもらうことができました。迷うおそれがない場合には、当日引き替えを推奨します。10時スタートに先立つ約4時間前の起床を自分に課すことも出来ますし。
ゼッケンをもらって出てきたところで医師診断書を提出していなかったらしい同僚の一人と遭遇。ちょっと広い場所に戻って着替えをしようとしていたら、インドからの友が既に着替えを済ませて登場。そして、隣の隣の建物で仕事をしているジョグ友がゼッケンを引き替えに行くところに遭遇。彼とは今晩の夕食時の再会を約してお別れし、計3人で着替えやトイレを済ませ、1年が過ぎる速さを嬉しく嘆きつつ、旗をはためかす風の中、降り始めた霧雨に顔を濡らしながら、スタート地点に向かいました。寒さは感じましたが、一桁台後半だった予報のこともあり、「パリ・マラソン本番よりは暖かいし、人混みの中に入れば大丈夫だろう」とお城の前の広場へ。そして、そこから先の20分弱、皆の中で暖かいのはいいのですが1時間50分目標のスタート地点の道路に入らせてもらえず、2分前に2時間以上目標の集団がぞろぞろと前を歩いていくのに対抗して柵を押しのけて行く集団の一人となり、結局スタートのピストルが聞こえない中、スタートとなったらしいことに気付かされました。スタートライン通過は10時8分過ぎ。昨年との違和感は覚えつつ、確かな自信とともに走り始めました。




既に一度辿った道を再び辿ることは、大変に安心感があります。と同時に、かなりのプレッシャーを感じたりもします。前回よりはいいタイムを出さないと。昨年、レース初挑戦にして1時間54分といういい記録を出してしまったのは失敗だったかも知れません。そして、こういう時に限って昨年同様、POLAR心拍計のスピードポッドが機能しなくなるのです。全くもってついていない。。。とはいえ、ヴァンセンヌの森の出口まではこの程度。そこからナシオン広場までは時々でこぼこがある程度で、そこからバスティーユに向かっては下り。市庁舎、河岸、再度のバスティーユまでは平らで、次ののぼりは12区役所前の坂。坂を登り切ったところで急に下るが再び上る。再度ヴァンセンヌに入っていくとちょっと上るが、基本的に平ら。そんなイメージを持って走ることができるので、ペース配分を最初から考えることができます。大丈夫。自信を持とう。




そして、自信を持って、この上なく順調堅実に上記ルートを進んでいくことができました。昨年、初挑戦だった時には、パリ市庁舎脇の河岸に出た時にかなり辛かったのですが、今年は余裕たっぷりでバスティーユの補給所を折り返して行けます。13キロ地点ののぼりは厳しかったですが、刻んで進むことができました。厳しかったのがヴァンセンヌの森に再び入ってからで、雨が本格化したことでメガネの水滴を頻繁に拭う必要が生じた以上に、このルートがだらだらと微妙にのぼっていることを初めて知りました。メガネの方は目をつぶって走れば大丈夫なのですが、のぼりの方は誤魔化すことが出来ません。あと何キロ、と自分に言い聞かせながら、最後の長い直線でまだ先行する人を抜くことができているのを感じ、ラスト・スパートとまではいかずとも若干スピードを上げて、フィニッシュ・ラインを超えました。手元の時計で1時間47分台。昨年より7分短縮。進化の跡を時計の上に見ることができた会心のレース結果でした。




冷たい雨の中、急いで荷物預け所の体育館に戻り、ナイキIDで自分の名字を入れたダッフルから荷物を引っ張り出していたら、既に着替えを終えたインドのGさんと再会。お互い、得心のいくレースだったことを確認し、雨の中、帰路につきました。
そして、夜は松ちゃんで遠来のGさんを囲みつつ、同僚YさんとOさんを送る会を総勢11名で。十分にタンパク質の補給を行うことができました。次はパリ・マラソンです。


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