フライフィッシング

samedi, 24 mai 2008

ルロワールのスーパーハッチ

今日は今シーズン最初の川釣りに、ノルマンディーに向かいました。ルロワールです。
ブローニュ=ビヤンクールのケンフラさんとの待ち合わせ場所までは、駐車場を出て15分程度だったなぁ、そこからフリーガンまではちょうど1時間だったなぁ。思い出しながら、今年は一人の釣り。外環道路からA13に入り、曇り空の下、この位の天気の方が、かえって釣りにはいいかもな、帰ってくるときに渋滞しなければよいが、などと考えながら、車を走らせます。
8時10分過ぎにいつものshellのスタンドがあるサーヴィス・エリアで給油と買い出し。そして、値段をしげしげと眺め、サーヴィス・エリアでの買い物がいかに法外なものだったか、ということを3年が過ぎて初めて知りました。冷たいサンドウィッチが650円程度する、というのは尋常ではないぞ。それに、チョリソのスライスだって結構する。Justin BridouのPetits Bâtons de Bergerだって結構する。高速道路のサーヴィス・エリアというところで販売するに当たっては、輸送料、店舗内の占有料金、販売に携わる人の人件費等々、様々な価額が追加されて、この金額となるのでしょう。同じものがカルフールでいくらで売ってるのか、いずれ調べてみたくもあり、調べてみたくもなし。いずれにせよ、かなりの驚きでした。

8時30分にサーヴィス・エリアを出発。ただ、ルロワールは遠かった。フリーガンの感じで走っていたのが失敗。ルロワールはさらにそこから10分程度走らねばならず、ああ遅刻だぁ、と思いながら最後の小道を走っていたら前に車が行列をなしているのが見えた。あ、ボーさんのNISSANだ。その前に2台。先頭の車の人が扉を開けて、パヴィヨンの脇続々と車が入っていき止まる。
ボーさんとまず握手。その後、先頭の車、次の車に乗っていた人たちとそれぞれ握手。同じ趣味の者同士、なんだか少し恥ずかしいような感じはするものの、言葉が無くともすぐにうち解けることができるのがうれしい。
さて、ボーさんから衝撃の発言が。「フリーガンでは釣れません。」「え、どうして???。」「自分に場所を貸してくれていた所有者が、自分との契約を無視して、他人にあの土地を売ってしまったのです。そのため、いま、あの土地に立ち入ることができなくなってしまっています。現在、その無効を確認するための裁判を行っているところです。結果が出次第、御連絡します。」なんでも、所有者があの土地を売りに出す時にはボーさんに知らせることにしていたのに、それが行われなかった、とのことであり、賃貸借契約書の中にもその旨が記述されていた、とか。あの土地を所有者から買い受け、東小屋が建っているところの裏手に自分の家を建てつつ、流程はずっとそれまでと同様、釣り人に開放するつもりでいたそうであり、たいそう残念がっていました。ただ、裁判には自信があるようです。「結果が出たら真っ先にあなたに御連絡しますよ。」「お願いします。たぶんこれがフランス最後の年になるでしょうから。」
P5240031小屋の中で巨大なモンカゲロウを発見。ボーさんが机の上に置いたところの写真を撮ったら、「ここではだめです。」と外で、葉っぱの上に乗せて写真を撮らせてくれました。いわゆる「ヤラセ」ですが、いい写真が撮れました。ここのモンカゲロウ、フックサイズにすると8番くらいになるでしょうか。かなり大型です。

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さて、釣り人たちだけが残って10時から釣りを開始。しかし、全く反応なし。モンカゲロウが水面に落ちてずいぶん長く流れていくものの、反応はない。上流域を探っても反応がなく、下流域を視察してもライズは全くない。ううむ、難しいなぁ、と思いながら、ぷらぷらと最上流行きに戻ってきたところ、モンカゲロウの飛ぶ量が増えている。と、少し下流でライズの音がした。それでは、と、14番のモンカゲロウ・パターンを結び、2年前、ローレンスが粘っていた場所を流すと、こういう確信がない時に限ってパシャリ。追いかけてきて食って水中に戻ったところで合わせをくれると、見事にフッキング。気持ちの準備ができていない時というのはもろいもので、竿のマネージメントもできないまま魚の引きに耐えていたら、ぷつり。ティペットが7Xと8Xの結び目のところで抜けてしまいました。ううむ、勿体ない。。。時刻は12時半前。

早めの昼食。そうしたところ、急に眠気に襲われ、13時頃から小一時間、安楽いすでうとうとしていました。と、ポツポツと落ちてきた。車の中に撤収し、惰眠をむさぼることに。そのうち、車をすっかり綺麗にしてくれそうな土砂降りとなりました。
雨の音に耳を傾けながらの昼寝で、いろんな緊張がすっかり抜けてくれたリラックス感を感じながら、17時、雨がほぼ止んだところで釣り再開。ごく少量のウィスキーをフラスコから口に含むと、ほろ苦い甘さが口に広がって、気付け薬のように作用してくれます。

18時頃から、下流のS時のところで釣りをするも全く気配がない。この頃からでした。ボウズかも知れない、と思い始めたのは。そして、「釣れなくてもいいや、このコンディションなら。」と、ボウズを従容と受け入れる気分になってしまっている自分に気付きました。何か自分の中で減退しているものがあるのだろうか、とも思いましたが、どうやらそうではない。より贅沢を求めるようになっているようだ。ライズがない中で釣りをすることを潔しとしなくなってしまっている。少なくとも、インジケーターをつけたニンフ・フィッシングをしよう、という気持ちが薄れている。随分バンブーな心境になってきたものです。
P5240040なんて思っていたら、19時半過ぎ、にわかに空がかき曇り、猛烈な雨となりました。パタゴニアのレインジャケットがみるみる水を吸っていく様子で、道のべに清水流るる木の陰に身を寄せてしばし雨宿り。15分くらいのものでしたが、水面が沸騰するような文字通りの土砂降りでした。

そして、20時30分過ぎ、ライズが始まりました。モンカゲロウの流下も一段と増え、スーパーハッチと呼んでいいような、そんな量になってきました。活発にライズしているのは4~5匹程度、同じところでモンカゲロウだけをねらって捕食しています。先ほど雨宿りした木陰、岸から50センチ程度のところで何度もライズしてくれます。敵ながらあっぱれなのは、本物のすぐ脇10センチくらいのところをフライで流しても、そちらには見向きもしてくれないところ。やがて、水面すれすれを飛ぶモンカゲロウを30センチくらいのブラウンがジャンプして捕食するくらいの活性となりました。あつくフライの投射を続けました。そして、、、見向きもして貰えませんでした。ううむ。ううむ。ううむ。。。

P524004921時30分、ライズが収まったのを見届けて竿をたたみました。あれだけのライズがありながら、ヒットさせることができなかった。どうしてだろう。フライのサイズが少し小さかったのか。それでも12番だぞ。出会い頭の事故のようにライズしてくれてもよかったのに。。。
22時過ぎに釣り場を出発。悩みが道の迷いまでを招いてくれて、B&B HOTELへの到着は23時前になってしまいました。明日はフリーガンの代わりとして急遽予約を入れたアンデルです。

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lundi, 12 mai 2008

OVで釣った

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そして、今次OV遠征最終日、ついに良き結果が出ました。37センチのブラウンです(よね?)。
朝5時、フライはモー浜、重機が入っている先の消波堤に上って数頭目の快挙です。投げ込んで引っ張っていた時にぐっと重みが増し、あわせが見事に決まりました。外れたり切れたりといった事故が起きないことを祈りながらのやりとりとなりました。今次遠征初日に釣具屋でライセンスと同時に購入したネットを広げて掬い取った時には、本当に安堵の気持ちで満たされました。ついに連敗を脱出し、ボウズを逃れることができた。ただただ嬉しく、満足してしまい、満足してしまうと真剣に釣ろうとする気が薄れてしまう。今日、自分が乗った消波堤の特に浜側では、わりと頻繁にもじりがあり、時々背鰭も見えるといった様子で、魚の方にはやる気があった様子なのですが、それに自分が応じることができなかった。日本に帰った後、あの時もう少し真剣に釣っていたら、もっと満足できたかも知れないのになぁ、と後悔するかも知れない、とふと思ったりして、ちょっとだけ真剣になったりしたのですが、あまり真剣になりすぎるのも格好悪い。まあいいだろう。こんなものさ。

Dscn3934キンさん、スティーリーさんと一緒に、7時過ぎに一旦切り上げ、昨日、NEDさんがいい思いをされたというブラウン・ポイントでのビビオでの釣りに向けてホテルでしっかり腹ごしらえをし、9時頃同ポイントに到着。丘の中腹に腰掛けて、回遊している魚によるものと思われるライズに3人揃って興奮したりしながら、幸せな時間を過ごすことができました。それ以上を求めたりしないのが幸せを得る要諦かも知れません。散発なライズをしていた魚の気まぐれと、波長を合わせることが結局できませんでした。キンさんとスティーリーさんにお別れを告げて釣りを終了。今次OV遠征の終了です。
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丘の上を歩いて帰ってくるとき、巨大なレインボーと思われる魚が回遊しているのを目にし、丘を駆け下りたい衝動に駆られたりもしましたが、じっと我慢。一つ大人になって11時50分、パリに向けて出発です。

皆、平気で140キロで走ったりしているベルギーの高速道路を、遵法精神はどこにあるのか、と思いながら走っていたら、13時14分、看板に「Lille」の文字が見えました。フラマン語では「Rijsel」と書くらしい。「L」と「R」はヨーロッパでも判別が難しいのだろうか、などと思っていたら、やがて「Parijs(Paris)」の表示が。Kortrijkを通過。「j」の文字が子音を表す文字と隣り合わせにならなくなると、ああフランスに戻ってきたなぁ、という感じがします。

14時過ぎ、フランスに入国。ラジオを聞いていたら、なにやら大渋滞が発生しているらしく、「家にたどり着けるのは深夜になるでしょう」などという発言すら聞こえてくる。ううむ、もう少し早く出発すべきだったかなぁ、まあここまで来たら覚悟を決めよう、と給油をし、さらに走り続けたところ、あれれ、サンリスを過ぎた、シャルル・ドゴール空港出口だ、IKEAだ。。。全く渋滞の気配がない。そして、「A1→BP 8min.」との電光表示が見えました。深夜なみじゃあないか。渋滞はA13方面だけなのだろうか。

結局15時35分に自分の部屋に到着。休息も含めてDOOR TO DOORで3時間45分で済みました。昼に千葉から忍野に向かった時にはこの程度の時間が必要だったような気がする。忍野で釣りを終えて千葉に帰ってくる時、途中温泉で1時間ほど時間をつぶしたりはしたものの、5時間近く掛かっていたような記憶がある。残された時間は約1年。これから何度かは行くことになるだろう。ラストスパートが楽しみです。

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dimanche, 11 mai 2008

OVで日焼けした

4時起床。4時半に南の駐車場に着くと、Bさんは既にそこで準備中。健闘を祈り合って別々に湖に向かい、消波堤の上に乗りました。本湖側、浜側、両方にフライを落としてみるものの、全く反応がない。鏡面のような水面に何かの兆しが見えることもなく、そのうちに曙の空の色に絶望的な気分が静かに高まっていく。Bさんはホテルに戻っていく。抜けるような空の色が水を澄ませていく。なんだか眠くなる。。。そして、消波堤の上で大の字になって寝てしまいました。
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9時頃目を覚ましてホテルへ。お昼御飯が不要なくらいしっかりと朝ご飯を食べた後、あまりの天気の良さにホテルの部屋で寝るのも勿体ない、今日は一日湖のそばに居てみよう、と、北東に向かい、「ブラウン・ポイント」を見下ろす丘の上にアウトドアのチェアを広げて、そこでぼんやり読書を始め、うつらうつらお昼寝タイム。しばらくしてから場所を変え、まさにブラウン・ポイントの水面が目の前まで迫っているところまで行って、再びチェアを広げてお昼寝。怠惰な時間に初夏の太陽が照りつけます。
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Dsc_8235できることやらしたいことやらを選んでいくうちに人生の時間は流れていく。ここでぼんやりしている時間に別のことをしていたら、その別のことで自分が何者かになれたかも知れない。いや、まあ、ここでぼうっとすることを選択したのは今の自分であり、ほかの何かになろうとすることをやめた自分、そして、今の自分に満足している自分の選択なのだから、きっとそれはそれで幸せなことなのだろう、と、人目思わで上半身裸になって肌を焼きます。煌めく碧い水面の遙か遠くには湖面を走る白帆が多数。近くに目をやれば白鳥が涼しげな顔。ビビオが水面にくっついたり離れたりしている。すっかり夏の日差しです。
人工の音が後ろに引っ込み、自然の音が前面に出てくると、それはそれで賑やかであることに気付きます。高い空にさえずるヒバリの声、湖の上に出ていく風が丘の木々の上を渡っていく時に枝や葉や芝生がならす音、さざ波のざわめき。自分のいびきの音で目が覚めそう。まさにヴァカンスです。

熱い日差しの下、ぼうっと湖面をみていたら、ポツポツとライズが見えました。一体何のライズなんだろう、と思っていたら、自分が浮かべていたビビオ・フライを三角形の口を開けた鱒が吸い込んだ。あっ。とっさに反応した腕が空を切り、目が覚めました。夢、、、か。フロイトの夢理論を思い出しました。
16時過ぎ、ライズが2回見えました。ビビオで釣りを再開するも反応はなし。17時頃計ってみたところ、日陰の気温が27度あり、水温が16度まで上がっていました。

釣れないまま、岸から呆然と沖を見渡していると、時々水をまいたようなライズがある。そして、それが割と頻繁にある。何だろう、と見はるかしていたら、やがてそれが近寄ってきた。ものすごい数の小魚の群れ。「なぶら」ってこういうものなんだろうか。それであれば、群れの下にいるのはレインボー?。でも、別に追われている風情でもない。そうこうしていると、カモメがアタックをしかけはじめました。何故、あのように水面近くを泳ぐのか。酸素が足りなくなっているのだろうか。よく分かりません。が、ライズ幻想が崩れた今となっては、これ以上ここでのんびりしている必要もなさそうだ。そろそろ釣らないと。

Dsc_824818時に北西に到着。お湯を注ぐだけの簡単でこの上なく不味いフリーズ・ドライ食品をとにかくお腹の中にいれておき、車のナンバーによると遠くフランスはヴェルサイユから来たらしい3人組のフローター・フランス人集団を見送りながら、消波堤の上に乗りました。水位がもの凄く下がっていて、ちょっと驚きます。
消波堤の両側をたたきながら先端に向けて歩いていくのですが、何ら反応はない。減水で澄んだ水の中に藻が生い茂っている右側を見ると、ちょっと絶望的な気分にもなります。そうこうしている内に、2人程度の釣り人とすれ違った後、消波堤の先端部分に辿り着きました。そして、何度もロッドを振り、徒労感に満たされる。。。

20時、向かいの消波堤の上で釣っている人も座り込んでしまって動きが止まりました。どうしたっていうんだろう。何も起こらない。フローターが3人、向かいの消波堤の上に5人、さらにその奥に5人くらい、釣り人が居るのが見えます。誰の竿もしなりません。フィッシング・プレッシャーが高いのかなぁ。いや、それにしても。。。
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そのまま、21時が過ぎる。ほかの誰にも釣れていないというのは、凄いことです。やがて、向かいの消波堤の上にいた3人グループが、こちらがいる方の消波堤に向けて渡ってきました。そうか、ここは渡れるのか。。。これがこの日の最大の驚きと感動となりました。
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湖面には何の変化もない。魚は本当にいるんだろうか。どこかで集会でもやってるんじゃなかろうか。選挙でもあるのかなぁ。。。22時10分、釣りを切り上げました。戻ってくる道中もライズを目にすることはありませんでした。白鳥と鴨は多数いるのに、魚は気配すらない。。。顔と腕の日焼けが早速痛み始める中、宿に戻りました。
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OVの連敗記録がさらに伸びてしまいました。昨年9月の3日連続ボウズに引き続き、2日連続ボウズです。弱いときの阪神タイガースみたい。そういえば、OVでは初日に1匹釣っただけで、その翌日もボウズだったから、よく考えたら6日連続ボウズだった。ボウズ・ボウズ・ボウズ。そうか、1匹しか釣ってないんだ。。。

早すぎる夏の到来を遅くまで歓迎している家族連れの声が、開いた窓の隙間から入り込んできます。明日は釣りたい。。。

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samedi, 10 mai 2008

OVで走った

11時10分に駐車場を出発、一路オーストフォルネへ。A1ではA3との合流地点をあたまに空港そばのIKEAの脇で若干の渋滞があったものの、つかまっていたのは5分程度で、やがて流れ出してそのまま事なきを得ました。フランス人は休暇が始まる前の日の晩に移動をする、ということを体感しました。
ドライブのお伴はもちろんラルク。快晴の空の下を快適に飛ばします。菜の花の季節が到来しており、まっ黄色な絨毯を敷き詰めたような光景が時々広がります。12時50分に料金所通過。リールを通過したところでガソリンを給油。59番のナンバープレートの車(リールあたりの車)の運転の荒さに、前回リールに出張できてタクシーに乗ったときに命が縮む思いをしたことを思い出します。
13時40分には国境越え。ゲント、アントワープ、ロッテルダムを超え、オーストフォルネに到着したのが15時半過ぎ。パリから4時間半で済みました。なかなかなものです。そのまま釣具屋に向かい、ライセンスを購入。今年は33ユーロになっていました。ついでに、お店の外に展示してあったスチール製の折りたたみで柄が伸びるランディング・ネットを1本、「この季節はフライは何がいいのですか。」「これです。」と示されたビビオ・フライ1つにワーム系のものを2つ購入。ホテルにチェックインします。

外はすっかり夏日で、短パン姿、真っ白なワンピース姿がリゾートの街中を闊歩しています。さて、それでは行動を開始しよう。NikeTシャツ、同ジョギング・パンツ、同靴下、同ジョギング・シューズ、同ヘッドバンドにリストバンドを着け、アイソトニック・飲料のボトルを腰に装着、ポラールの心拍計はGPSを活用、iPod nanoでBPM80を選択し、16時23分、ホテルの前のサイクリング・ジョギング・コースをそろそろと走り始めました。
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最初のうち好調だったものの、やはり26度の気温に包まれ、太陽に照りつけられると、バテるのも速い。途中、何度も歩くことへの誘惑に負けそうになりました。が、そのたびに水分を補給し、ペースを落としたところ、何とか走り続けることができ、そうこうしているうちに9キロを超えたところに標識が。「Oostvoorne 3」という文字に勇気100倍。「あと3キロだ!。」そのまま走っていくと、なんと500メートル走った先に再び「Oostvoorne 3」の標識が。あれあれ、まだか、案外距離があるなぁ、と「南」に入る時の駐車場を通過し、だらだら続く上り坂を駆け上がっていったら、突然ホテルが現れました。その時の安堵感は筆舌に尽くしがたいです。無事出発地点を通過して心拍系を止めたところ、10.8キロの表示。タイムは1時間3分少々でした。この炎天下、よく頑張りました。

部屋に戻って残ったドリンクを飲み尽くし、自販機の缶ジュース2本を飲み干し、シャワーで体を冷やしてちょっとお昼寝。19時前、キンさんからの電話で目覚め、Petit Restaurantで合流。チーズバーガーにポテトで腹ごしらえを済まし、いざ南へ。そこで初対面となるスティーリーさんと御挨拶。海峡があまりに渡りやすくなっていたのに驚きます。また、20時過ぎにはBさんの姿も確認。皆で釣りをしていると何故か心強い。
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フローターのフランス人が浜で釣り、大声を上げて喜んでいるのを聞きつつ、日が暮れていき、22時30分過ぎに納竿、宿に戻りました。結果はモー浜で1ブレイク。久しぶりのOV魚の感触だったのですが、リールでのやりとりに入ったとたん、ティペットが3Xと4Xの継ぎ目のところで抜けてしまいました。残念。。。
Bさん、キンさんと簡単な反省会。翌朝が早いことから、早々に就寝です。

今日はよく走りました。

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lundi, 10 mars 2008

Fario Club

そして、eBay FranceでFario Clubを落札していました。思いの外、競り合いませんでした。個人の方が普通に出していた中古品です。が、「ファリオ・クラブ」であるようです。ちょっと信じられないのですが、とりあえず、2008年シーズンが始まる前に自分への御褒美として。

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dimanche, 07 octobre 2007

有終の美、フリーガン

10月7日日曜日、今シーズンの川釣り最終日は、ノルマンディーのホームグラウンド、フリーガンにて過ごしました。そして、今シーズンの釣りの中で最も納得できる結果を出すことができました。有終の美を飾ることができ、嬉しかったです。

7時過ぎ、まだ真っ暗な中を出発。今回の待ち合わせはいつもより1時間早い8時。何でも引き続き「狩り」の予定がある、とのことで、若干早めの時間を指定されていました。少し遅れそうで、高速道路を少しだけ飛ばして行くと、早くも靄が出てきました。前回は高速の上では大丈夫だったような。。。悪い予感がします。
いつものエッソのパーキングでサンドウィッチ等を購入し、高速をおり、N13を走り抜けてエヴルーを通過。この段階で既に8時10分になろうとしていたことから、エヴルーの街を抜けて左折した当たりで「遅れましたがあと少しで到着します。」とボーさんに電話したところ、「えっ」との反応。「9時じゃなかったでしたっけ。」「いや、狩りがあるから8時に、とおっしゃいました。」そこで電話が圏外となり一旦途切れる。フリーガンに到着したところ、相変わらず鍵が掛かっていない。再び圏内となった携帯にボーさんからのメッセージが残っていたのを受けて電話。「鍵が開いているので車を中に止めておきます。」「そうしてください。自分もこれから出発します。」
Dsc_7940外気温は5度。フリースを着てきてちょうどよかった。支度を一通り調えて、久しぶりに野外でコーヒーをいれました。ぽこぽこと音を立てて沸き立ってきて、白い湯気が注ぎ口から上がってくると、それだけで満たされたような気分になります。
やがてボーさんが到着。握手の後、情報交換会。「今日は貴方一人です。」「え、ゴーチエさんが一緒だったはずでは?。」「彼は先週来ました。大きいのばかり9匹釣ったようで、釣った本人が驚いていました。その前1週間は誰も入っていなかったので、フィッシング・プレッシャーが低かったおかげかも知れません。ゴーチエさんが入ってから今日までも、誰も入っていませんよ。」なになに、状況はいいかも知れないぞ。
「ところで、貴方は狩りもするのですか。」とボーさんに水を向ける。「はい、シーズンが始まったところです。自分は狩りのフィールドも所有しています。」「どんな人たちが来るのですか。」「アメリカ人、イギリス人、スウェーデン人、いろんな国から来ます。主にアングロ・サクソンの人たちが多いでしょうか。」「日本人は来ますか。」「日本人は釣りには来ますが、狩りには来ませんね。」「ヨーロッパでは釣りよりも狩りの方が一段高く見られている、と読んだことがあるのですが。」「それは確かです。ただ、狩りの方がそれを取り巻く産業がしっかりしている、ということも理由の一つでしょうね。」「産業?」「獲物を飼育して放したり、様々な道具を作る産業とその販売網です。」「免許は必要なのですか。」「はい。筆記試験もあります。主として安全面を確認するためのものです。そして、実技試験として、実際に鉄砲で次々に現れる皿を撃つ、というものがあります。色が違う皿は禁漁の野鳥を意味していたりします。それに合格してフィールドに出ることになります。ここでの獲物はイノシシです。フランスでイノシシ猟をした、という経験をするために来る人がほとんどです。」「そういえば、アステリックスでもイノシシはよく狩りの対象になってますね。」「その通り。ガリアの伝統です。」そんなことを話していたら遠くで猟銃の音がこだましました。「あれです。シーズンが始まりましたからね。」
2月のスポーツ・フィッシング見本市での再会を期してボーさんとはお別れ。そう言えば、昨シーズンの最後もここで釣りをし、2月の同見本市で会いましょう、と約束をしていたような気がします。あの時はゴーチエさんと一緒でしたが、今回は一人。今シーズン最後のフリーガンは、贅沢な貸し切りでの釣りとなりました。

コーヒーを飲みきってフィールドに出たのが9時15分。いつもよりも遙かに早い出発です。そして、さすがにここ1週間人が入っていないだけあって、随所に巨大な魚影が見える。こちらの影を見てもすぐに逃げ去っていくという感じでもない。大柳のすぐ下流に一匹、すぐ上流には5匹ほど、40センチ・アップが溜まっている。が、が、が、やはり前回と同様、反応してくれず。。。竿の影におびえて逃げ出さないのはよいとして、ニンフを流しても流しても反応してくれない。前回の勝負パターンだったビーズヘッド赤マラブーも無視。オレンジに変えてみたところ、魚の向こう側に流れてしまった、とティペットが体に触ったのか突然にその魚がダッシュしてしまい、結果スレてしまいました。あぁあぁ、と思っているうちに、リールからものすごい勢いでラインを引っ張り出した彼は、ティペットの結節点を見事に切ってくれました。気の毒なことをしてしまった。
魚も散ってしまいました。まあ、いいか、とりあえず少し上流の様子を見てみよう、と立木を一本過ぎたところで何の気なしに川中を眺めやったところ、少しエメラルドがかった色をした巨大なグレイリングが水底に定位しているのが目に飛び込んできました。岸からの距離およそ5メートル。さっきリールに格納したばかりのラインを再び引っ張り出し、26番のフェザント・テイルを流し込む、が、反応がない。少し大きめのフライで気を引いてやろうか、と12番のモンカゲ・パターンにしてみたものの、さすがにこれは完全に無視。それでは、と実績のある18番のビーズヘッド・ヘアーズイヤー(白)を結びキャスト。若干重くなるが故に距離感のコントロールが難しい。しかも、10センチ離れたところを流れると完全に無視される。ううむ、近眼なのだろうか。
岸からの距離と沈下スピードを考慮してのキャスティングを繰り返します。なかなか上手く入らない。と、何投目か、「入ったぁ、よし」と声が出たくらいちょうどのところにフライが落ちました。そのフライが彼のほんの鼻先を流れた時、ちょっとだけ顔をそちらに向けたのが見えた。「食ったか?。」おそるおそる合わせたところ、水中でギラリと魚が悶えました。見事にフッキング。さあ、暴れるかな、と身構えたものの、ファイトはほとんどなし。あまりの驚愕で抵抗する気が無くなったのか、それとも寄る年波のせいなのか、さらには何度も修羅場を乗り越えてきた商売魚故なのか。ほとんど無抵抗でネットに収まったのが、自分にとってのコースレコードとなる49センチでした。時刻は9時45分です。
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まだ釣り初めて30分しか経っていないのに、この成果。静かに巨大な老体を水中に返してやったら、どっと嬉しさが込み上げてきました。と同時に、もうこれで釣りを切り上げて帰っても良いかな、なんて気になったりするあたり、思い出すにつけ恥ずかしい限りです。これで今日一日の運を使い切ったのかも知れないぞ、というくらい謙虚な気持ちになることが必要だったのです。。。

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実際、その後のフリーガンは沈黙が続きました。やっと靄が晴れ始めたのが11時半を過ぎてから。魚の姿が一層見つけやすくなったこともあって、気合いを入れて臨むのですが、無視が続きます。大柳のさらに下流、水草が茂っている地帯で40センチを超える個体数匹が底に張り付いているのを発見し、真横2メートルまで近づいて何度もトライするのですが、鼻面に流し込んでも微動だにしない。その不動振りに「行者」と名を送ってやり別のポイントへ。そして結局何も起きないまま13時が過ぎてしまいました。相当手強いぞ。

すっかり晴れ上がった空の下、青々とした下草の上に寝椅子を広げ、サンドウィッチの昼食を取りました。時々通り過ぎていく車の音、猟銃のこだまする音のほかは、静かな水音と鳥の声、風の声しかしない気持ちの良い午後の時間、これだけ晴れ渡ったら釣りにはならないだろう、と、午睡を楽しんでしまいました。弱まったとはいえ直射してくる日光の熱を水面を渡っていく10月の風が冷ましてくれる。。。ここ数日の忙しかった日々のことが浮かんでは消え、消えては浮かぶ、α波に満たされた微睡みの時間は2時間あまり続きました。

15時半過ぎに釣りを再開。さて、そろそろ本当に釣らないと。ゴーチエさんは9匹だったんだぞ。急に競争心に火がついたようになり、まずは一匹を、と最上流域の橋桁ポイントへ。相変わらず30センチを超える良型が数匹動いていて、時々何かを食べている。よしよし。
2度ほど口を使わせるのに成功したのに合わせきれず、ここでの1匹は16時半過ぎ、ビーズヘッドのフェザントテイル28番を沈ませてピックアップした時に釣れてしまった28センチのグレイリングでした。
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ちょっと気が楽になり、再び下流に戻っていき、ライズを狙っていたところ、17時少し過ぎ、上流で草刈りでもやったのか、水面に草の固まりが大量に流れてきてしまい、ライズもピッタリを止んでしまいました。今日、最も心が折れ掛けた一瞬です。今シーズンの最終日でなければここで竿をたたんで帰ってしまったかも知れません。やっとライズが頻発してきた中での嫌がらせのような草の来襲。何故こういうことになるのだろう。これも我が身の業の深さ故か。。。

この時も自分を引き留めたのは「ゴーチエさんは9匹」という言葉でした。ここで帰ってしまったら自分に負ける、そんな訳の分からない理屈も駆使しながら写真を撮ったりして待っていたら、やっと草が途切れてきた。そして、再びライズが。。。
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そして、「9匹」には至らぬまでも、結局、この後立て続けに3匹を釣りました。

18時20分、大柳の上流の溜まり、何かにライズを繰り返す魚が見えた。見るとそこそこ大きい。時間帯故か、やっとこのサイズの奴らがその気になってくれている。時々、水流に身を委ねるように後ろに流れながらすうっと水面のものを吸い込み、尾びれを水面の上に出しながら沈んでいく。ドライを流すが無視された。では、と、ビーズヘッド18番ヘアーズイヤーを流し込んだところ、ささっと動きが見えたのでそれで合わせたら見事にフッキング。38センチのグレーリング。
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18時50分過ぎ、小支流ができるところの少し下流、膝下程度の深さしかないであろうところでライズを繰り返す巨大グレイリングを発見。ミッジを流すも無視される。それでは、と、20番のCDCダン(焦げ茶色)を流したところ、見事にライズ、ヒット。こいつは結構走ってくれた。折悪く草ゴミが流れてきてティペットに掛かったりして、切れるんじゃないか、と冷や冷やしながら、何とか無事取り込み。46センチ。ふうぅ。
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そして、19時過ぎ、同じ場所で、同じ20番のCDCダンで釣れた30センチのグレイリング。
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19時半に打ち止め。計5匹、しかも内容もよかった。まだ明るい中、引き上げるのも余韻があっていいだろう、とすっかり満足して荷物を片付けました。4匹目を取り込んで写真を取っていた時にうっかり体重を掛けてしまい壊してしまったネットを小屋の中に放置し、扉を閉めました。ボーさんも今朝はよほど慌てていたのか、カードを忘れてきたとのことで、メッセージを残すことはできず。少し残念ではありましたが、また来シーズンがあるだろう。
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惜別の念を込めて木戸を閉め、19時55分にフリーガンを後にしました。今年も有り難う。また来年、よろしく。
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samedi, 22 septembre 2007

秋風フリーガン

7時半にBさんの宿泊ホテルで待ち合わせ・出発。清々しく晴れてくる中、ノルマンディーへの道を走ります。こんなに晴れた中、フリーガンに行くのは今シーズン初めてかも。と思っていたら、高速を降りてしばらくして靄が立ちこめてきました。こんな靄の中フリーガンに行くのも初めてかも。
ボーさんとは9時過ぎに落ち合い、「やっと気候がよくなってきましたね。」などと数語を交わしてお別れ。ルロワールに行くお客さんとおぼしき人が、「良い竿ですね。」と我がペゾンのことを誉めてくれました。
まだまだ靄が引かない中、Bさんに一通り上流域の御紹介。驚いたことに、ボーさんが言っていたとおり「魚が動いている。」最初の柳の下に2匹、次の大柳の下にはさらに数匹、その他平場の流程にもちらほらと、かなり大型の魚たちが泳いでいるのが見える。こんなに魚が見えるフリーガンも初めてで、期待は高まります。
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Bさんと一緒にゴーチエ釣法。少しずつ晴れてくる靄。そして釣れない。キャストする竿の影に気付いて飛び去っていく魚。インジケーターなどを付けていたら、その着水だけですっ飛んでいきます。相当手強いぞ。ところどころでライズはあるものの、おそらく相当小さな魚である様子。最上流域、橋桁のところからサイトニンフィング。一度、モンカゲロウ・パターンのニンフにグレイリングが殺到したのが見えたのですが食わず。二度目からは例によって無視される。今日の特徴は、フェザント・テイルに全く反応がないことでした。ボサの下に定位していた奴が茶色の大きめ(18番)のヘアーズ・イヤーを食ってくれ、針に掛けるところまでいったのですが、合わせが不十分で外れてしまう。いつもに増して手強いぞ。昼食に戻るとき、大柳の上流に巨大なグレイリングが何匹も出ているのに気付き、出来心でフライを流し込んだところ、いけないものでも見たかのように一匹が騒ぎ出し、それを受けて大柳の下に隠れていた奴らも含め10匹をこえる巨大グレイリングたちが蜘蛛の子を散らすかのようにあたふたと四方八方に泳ぎ去っていきました。そんなに嫌わなくてもいいのに。。。
太陽の光を受けながらの昼食。二人でワインを1本空け、日が短くなっていることから昼寝はせずに再び釣りに戻ったのですが、これまた全く反応がない。これはまずいぞ。聞くとBさんは20センチ程度のチビグレイリングを2匹釣った、とのこと。ブリュッセルから来て頂いてのボウズはない、ということに安心しつつ、自らのボウズの危機から、例のボサを覗きに行きました。水量が減っているために波がでて見えにくいものの、何匹かグレイリングが溜まっている。よし。と、26番のフェザント・テイルも含め、あれこれと流してみたのですが反応がない。しかたない。ビーズヘッドの赤マラブーを流し込んだところ待望の反応があったのが、37センチのグレイリングでした。
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ただ、その後は再び全く反応がない。魚たちが戻ってきてくれていた大柳の上流で、再び赤マラブーをくわえさせることはできたものの、合わせきれず。そのうち、フライが体に触っても無視。偶然とはいえ、尾びれでぴしゃりとはじかれてしまったニンフもいたりして、なんだか惨めな気分にすらなってくる。オレンジのマラブーに至っては背中の上に乗っかってしまった。マズイ、と思った瞬間、動き出したグレイリングの背びれにささってしまったようで、見事なスレ。ブーグレの逆転音が空しく水面にこだましました。
夕方、何かに盛んにライズしている魚を狙ってみたものの、これまた反応はなし。モンカゲロウが出ないイヴニングはライズもなく、20時半前には釣りを諦めました。Bさんはミッジでチビが中心ではありながら5匹を釣ったとのこと。さすがです。
パリまで戻ってきて、スージーでケンフラさんも交えての夕食。フリーガンの難しさ、OVのこと、1時間ほどの釣り談義を楽しみ、今日のところは解散しました。ホテルまでBさんをお連れして本日の釣行は終了。秋のフリーガンの難しさには本当に閉口します。魚が見えるだけに悔しい。当たりフライを何とかして見つけたいものです。

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lundi, 17 septembre 2007

OVの幸福

5時に起床、5時半過ぎには北西に到着、釣りを始めました。さすがに月曜日とあって、ほかの釣り人は一人もいません。気温は17度。温かいです。空は分厚い雲に覆われていて、昨日の西風はちっともおさまっていないどころか、一層強くなったような印象。ルアーも押し返されるんじゃなかろうか。こりゃ雨が降るな。
昨日以上に水が引いていて、消波堤の面積がさらに広がっている。そんな中、風に乗せてフライを飛ばすも、魚の気配は全くない。竿を立てるとぐっと重さを感じるものの、これは風圧のせい。そんな中、6時半過ぎに霧雨が横からレインジャケットに降り付けてきて、まるで砂粒を吹き付けるような音がし始めました。そろそろきたぞ。7時には周囲がやっとぼんやりと明るくなってきて、水墨画のような光景が目の前に広がる。と、霧雨がたたきつける雨に変わりました。「バチャン」魚が跳ねた。あれ、活性が上がってきたのかな。本湖側に沈むモー浜を放り込みそのままにしておく半放置プレイを。

と、急に「ゴクゴクッ」と当たりが。合わせをくれるまでもなく、ラインが持って行かれました。念願のヒット。3日目にしてついにこの時がやってきた。先ほどまでの墨絵の世界が急に鮮やかな色に彩られ、このまま変わらないだろう、と思っていた暗い未来が、突然に薔薇色に変わりました。竿を高く掲げる。リールが甲高い悲鳴を上げる。バッキングが引き出されていく。そしてジャンプ。もてなかった男が急にもてはじめたような浮かれた気分。
取り込みまでに何分かかるか計ってみよう。時計を見ると7時5分。背中のランディング・ネットがレインジャケットの下に入ってるな、取り出しておかないと。どういう風に写真を撮ろうか、雨でカメラが濡れないようにしないとな。振り返ってみれば、魚の動きが止まった時のこの一連の思念が、この後に来たるべくして訪れた悲劇の原因でした。
目の前の課題を直視してそれに集中して取り組むことを止め、将来の幸福を夢想しつつその幸福を確かなものにする努力を怠り、浮かれた気分のまま「取らぬ狸の皮算用」に走った愚かな男のスキを奴は見逃さなかった。ランディング・ネットをマグネットから外し背中に垂らしたその時でした。奴は急にこちらに向けて走り始めたのです。こういう時はラインを左手で素早く手繰るなり、あるいは後ろに走るなりして、ラインのテンションを一定に保っておかなければならないはずなのに、左手の準備ができていないためにリールを巻くなどという愚行に出てしまい、垂れたランディング・ネットが気になって後ろに走れない。次の瞬間、岸辺にだらしなく垂れたラインから生命反応は消えていました。。。
悄然と消波堤に立ちつくす自分。思い描いた幸福な未来が灰燼と帰してしまったこと。それは誰のせいでもない自分の責任であること。自責の念、恥ずかしさ、喪失感。夢だ、夢だったんだ。最初から何も起こらなかったと思えばいいじゃないか。いや、これだけラインが出ているのは何かが起きた証拠だろう。ラインが切れたんじゃないのか。いや、フライはちゃんと付いているぞ。もしかして10番のフックが伸ばされたんじゃなかろうか。いや、しっかりカーヴしているぞ。天を仰ぐ。前線が去っていったせいか雨は止み、風向きも変わって湖面を気持ちよい程度の微風がそよいでいる。そして、孤独がいや増してくる。。。

人間の記憶というのは便利に出来ているもの。辛かったこと、悲しかったことを無意識のうちに追い出し、楽しかったこと、嬉しかったことのみが残るようになっています。夢想の愚かさは進歩を生み出す原動力でもあるような気がします。秋風の吹く湖上で悔恨の情をしっかり噛み締めた後には、次のような思念が湧き上がってきました。「これは明日につながる負け方だ。きっとそうだ。」「釣り」に「バカ」という言葉が連結することが多いことの背景には、人間の本質的な部分が暗示されているような気がします。

結局この1ヒットのみでこの日は終了。8時半には釣りを終え、宿に戻ってシャワーを浴び、閑散とした食堂で朝食を取った後、10時過ぎにホテルをチェックアウト。2週間後の幸福を根拠もなく確信しながらの出発となりました。

11時半にはベルギーに入国。ぴたっと車が止まるような渋滞に見舞われたりもしつつ、12時45分、ブリュッセルに到着。13時にグラン・プラスで昔の職場の同僚と待ち合わせ、LA ROSE BLANCHEなる広場に面したレストラン(Grand'Place 11 Grote Markt, Bruxelles 1000 Brussel)で昼食を取りました。「ワーテルゾイ」一品でお腹が一杯になる中、LE CIRIO(18 rue de la Bourse)でブリュッセル風ワッフルまで頂いてしまう。こんな食生活を続けていたらさぞや太ることでしょう。
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ブリュッセルを15時に出発、走ることおよそ30分余りで「PARIS」の表示が見えてきてひと安心。E19なるこの道路、走行車線はトラックで占拠されているような感じです。16時には「パリまで264キロ」の表示が出てひと安心。オランダからベルギーに入る時には存在しなかった税関の名残に、EUの歴史を感じたりもします。トヨタの工場があるヴァランシエンヌの近くを走っていたら、「PROCHAINE SORTIE, SITE TOYOTA(トヨタ工場へは次の出口で)」なる標識が出ていたのが印象的でした。
そのまま単調なA2→A1を走り続け、自宅駐車場には18時半過ぎに到着。早速洗濯機を回し、リールとロッドを水洗いし、ウェイダーとシューズを干し、簡単な夕食を取って、22時にはベッドに入りました。
「明日につながる負け方だったな。」幸福は天恵のように訪れる場合もあれば、幸福になろうとする意思を有する者に訪れる場合もある。3連敗に終わったOV釣行の豊かな思い出に満たされて眠りに落ちました。月末には再挑戦したいです。

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dimanche, 16 septembre 2007

大風のOV

OV2日目。朝5時に起床し、野ウサギが逃げ去っていくのを右に左に見ながら、6時に北西に入りました。気温は11度、微風が真東から吹いてきています。居着きの魚がいないかと丁寧に消波堤の両サイドを探っていくも反応はない。おかしいなぁ。やがて消波堤の先端部まで到達していました。少し湖に流れが出来たおかげか、海峡に浮かぶ藻の群れは消えていました。と、背びれが2度ほど見える。キャストするも当たりはなし。ううむ。
Dsc_7676向きを変え、明け初める東の空の下、本湖側に向かって遠くにキャストすること幾度か。6時45分頃、ぴくぴくっと小さなあたりがありました。ラインを持って行かれるまで、とぐっと堪えたのですが、結局そこで魚信は止まってしまう。ちょっと誘ってみようか、とちょんちょんと引いてみたのですが効果はなし。残念です。。。
7時にBさんに電話。入ったばかりというBさんからは、「渇水がすごい」との情報が。そういえば、消波堤の水際が濡れているのは、その分水がひいたからなのかも。その後約1時間、いい時間帯だったはずなのですが、全く反応はなく、すっかり心が折れてしまいホテルに戻りました。
以下、7時22分の太陽、7時29分の太陽、8時14分の太陽です。
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9時前、釣りを終えたBさん、きんさんとホテル前で落ち合い、朝食会場でしばしの意見交換。南に入ったお二人も釣れなかったとのこと。昨日早朝に入ったMさんも4回チャンスがありながらボウズで終わった、との情報あり。渇水も何かの原因なのか。きんさんによれば、消波堤の形が変わって見えるくらいの水の引き方だったらしく、一つ言い訳めいたものは見つかったものの、今日明日の釣りが思いやられます。。。
Bさんとは来週のフランスでの再会を期し、9時半過ぎにお別れ。部屋に戻ってふて寝を決め込むのもよかったのですが、せっかくオランダまでやってきてそれももったいない。天気も良さそうだし、昼寝するなら太陽の下でしよう、と気を取り直して再び北西へ。そして、駐車場半分を車が埋め尽くし、それぞれの車の後ろで黒いラバー・スーツに着替える人々の姿が目に入りました。ダイヴァーたちだ。。。同好の士たちとだけではなく、水辺が好きな人たちとも共生しなければならないのがここOVだった。
さすがに、あれだけの人がいる中を突っ切って釣り場に入っていく勇気はなく、また、その気にもなれず、北東に向かいました。ここでは、ダイヴィングをしている人たちはいるものの、湖に向かって左側からは釣りスペースとなっており、ダイヴァーたちを突っ切っていく必要もないため、気兼ねなく釣りができます。フラットを腰まで水に浸かりながらそろりそろりと歩き、消波堤に辿り着いたところ、そこで自分を待ち受けていたのは、今度は猛烈な南西からの風でした。。。
ヒューヒューと吹き付けてくる程度ならまだしも、ゴオォっと鳴りながら激しい波と同時に吹き付けてくる。風に背中を向けると、竿を1回ふるだけで手元に溜まった5メートルほどのラインがするすると伸びていって、「ジッ」とリールが呻く音さえする。それを活用して、消波堤の外側、岸辺に向かってフライを投げ、歩き続けたのですが、全く音沙汰なし。それでは、と、沈むモー浜を投げこんでそのままにしておく放置プレイを実施。文庫本をパラパラとめくったりして釣りの気配を消そうと試みたのですが、反応はない。見上げると風車が結構電力を稼いでいるのが目に入る。本湖側を見ると、ざぶんざぶんと波が打ち寄せてきていて、ダイヴィングの場所のさらに西側ではウィンド・サーフィンが風を帆いっぱいに受けて疾走しています。岸辺の旗は真横にはためき、芦が揃ってお辞儀している。これは難しいぞ。。。
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ただ、ここまで逆境も極まってくると、ただでは起きないぞ、という気分が昂じてきます。「よし、この風をついて投げてみよう。」いつも通りのキャスティングをしたところ、ロッドを振り切ってもフライは風で戻されてしまって、2メートルほどしか前に飛んでいない。それでは、と、昔ヴィデオで学んだダブル・フォールの基本を思い出して、シャープに左手の動きを加えてみたところ、何故か結構飛ぶようになってきた。「あれっ」が「よしよし」になるまで、何十回もキャストを繰り返しているうちに、フライラインが真っ向風を貫いて7メートルくらいは飛ぶようになってきた。さて、もういいだろう。
再びそろそろとフラットを歩いて車に戻り、昼食はお湯を注いで作るフランスのフリーズドライ、ビーフ・ストロガノフを食し、昨日に続きお昼寝タイム。
16時半頃、昼寝から覚めて、再び北東で釣り再開。きんさんが昔初めてのOVレインボーを釣ったというポイントを2本の桟橋の長い方から攻めてみたり、桟橋の足下を深く沈めて狙ったりしてみたのですが、全く魚の気配がしません。風は相変わらず激しく続き、波しぶきが上がっている。ううむ。
昨夕はぴたっと風が止まる見事な夕凪だった。今日もこの風は止むのだろうか。車に戻ってきて、「夕凪」という言葉を調べました。広辞苑で調べてみたら、夕方、陸風と海風が切り替わる無風の時、とある。和仏辞典で調べたら「calme crépusculaire du soir」、和英では「evening calm」と出ている。夕方に静かになるという事象自体は存在し、概念にも昇華されてはいる様子ではあるものの、どうも「凪」という独特な概念は存在なさそうな気がする。そもそも今ここで吹いている風は海風だか陸風だか判然としない。困ったものだ。

結局、19時過ぎ、最後は北西に足が向かいました。ダイヴァーたちの姿もほぼ消え、やれやれとダイヴィング・ポイントの上に立って眺めたところ、既に北東の消波堤上には5人、消波堤と岸との海峡付近に3名、それぞれ釣りをしている。一瞬、それでも突き進もうか、と思ったりもしたのですが、やっぱりちょっと気が引ける。ということで、湖に向かって左側の消波堤で今日の最後の時間を過ごすこととしました。ただ、ここでも北東ほどではないものの、相変わらず風の直撃を受ける。風よけの丘の向こうには、海辺の高台から浮かび上がったパラグライダーの群れが見える。こりゃ駄目かもな。。。

結局、この日は風に泣かされ、朝の1チャンスをものにすることができず、2日続けての完封負けとなりました。どっと疲れが出て、22時には就寝。明日こそは。。。

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samedi, 15 septembre 2007

OVな3連休

3時間弱の仮眠の後、0時45分に我が家の駐車場を出発。高速道路沿いの深夜のガソリンスタンドは料金前払い。柄の悪そうな連中もいたりして少々緊張します。サンリスの向こうの料金所をチケットを取って抜けると、その先は真っ暗な高速道路が延々と続く。2時20分にリールの料金所を越え、2時45分、国境越え直前の再度の給油。ここでも料金は先払い。それに、ここでも柄の悪そうな連中から、凄く訛ったフランス語で声を掛けられました。さすがは丑三つ時。あまり活動すべきではないのかも。
高速道路のすぐ脇に立つ工場やら倉庫やら、近代的で清潔な建物に異国情緒を感じます。3時ちょうど、ベルギーに入国。かつての税関跡は象徴的に残っていました。
高速道路の脇のパーキング、「SNACK」と書かれたフライド・ポテトの看板に、もしやこの道は11年前に走った道ではないか、などと思ったりしつつ、靄の中をテールライトを頼りに走ります。リールからゲントを抜けてアントワープに向かうこの路線、何故か荒れていて、かつ制限速度の表示がほとんど出てこないため、少々走りづらい。4時には無料のはずのベルギー高速でなぞの料金所を通過。狐につままれたような気分になります。それに、ロッテルダムに向かう道が何故か封鎖されていたおかげで反対方面に走ってしまい、深夜の異国で道に迷う羽目に。「地球の歩き方」を頼りにローゼンダール方面ということだけ念頭に置いて走っていたら、やっとロッテルダムの字が。やがてロッテルダムをこえるも、Oostvoorneの看板がなかなか出てこず、やっとその字を見つけた時にはやれやれと安堵に胸をなで下ろしました。
6時ちょうどにホテル前を通過。真っ暗闇の中、前回のリヴェンジを、と南に向かい、2台ほど車が止まっているのを横目に支度を調えいざ湖へ。先日、Bさんに連れて行ってもらってなかったらとてもたどり着けなかったでしょう。ヘッドランプに照らされた朝露に濡れた下草を踏みしめながら、対岸の灯りにぼんやり浮かびあがるOVに到着。いざ消波堤へ。
Dsc_7645キャストを繰り返すも、全く反応がない。とはいえ、およそ2時間弱ほどいた間に2回、ジャンプする魚を目撃。魚はいるのに食い気がない。別の盛り上がり方をしている様子。さて、どうしたことだろう。水温は16.5度、思ったよりも高い。8時前、爽やかな朝日の中、移動することに。前回良い思いをした北西へ。