ルロワールのスーパーハッチ
今日は今シーズン最初の川釣りに、ノルマンディーに向かいました。ルロワールです。
ブローニュ=ビヤンクールのケンフラさんとの待ち合わせ場所までは、駐車場を出て15分程度だったなぁ、そこからフリーガンまではちょうど1時間だったなぁ。思い出しながら、今年は一人の釣り。外環道路からA13に入り、曇り空の下、この位の天気の方が、かえって釣りにはいいかもな、帰ってくるときに渋滞しなければよいが、などと考えながら、車を走らせます。
8時10分過ぎにいつものshellのスタンドがあるサーヴィス・エリアで給油と買い出し。そして、値段をしげしげと眺め、サーヴィス・エリアでの買い物がいかに法外なものだったか、ということを3年が過ぎて初めて知りました。冷たいサンドウィッチが650円程度する、というのは尋常ではないぞ。それに、チョリソのスライスだって結構する。Justin BridouのPetits Bâtons de Bergerだって結構する。高速道路のサーヴィス・エリアというところで販売するに当たっては、輸送料、店舗内の占有料金、販売に携わる人の人件費等々、様々な価額が追加されて、この金額となるのでしょう。同じものがカルフールでいくらで売ってるのか、いずれ調べてみたくもあり、調べてみたくもなし。いずれにせよ、かなりの驚きでした。
8時30分にサーヴィス・エリアを出発。ただ、ルロワールは遠かった。フリーガンの感じで走っていたのが失敗。ルロワールはさらにそこから10分程度走らねばならず、ああ遅刻だぁ、と思いながら最後の小道を走っていたら前に車が行列をなしているのが見えた。あ、ボーさんのNISSANだ。その前に2台。先頭の車の人が扉を開けて、パヴィヨンの脇続々と車が入っていき止まる。
ボーさんとまず握手。その後、先頭の車、次の車に乗っていた人たちとそれぞれ握手。同じ趣味の者同士、なんだか少し恥ずかしいような感じはするものの、言葉が無くともすぐにうち解けることができるのがうれしい。
さて、ボーさんから衝撃の発言が。「フリーガンでは釣れません。」「え、どうして???。」「自分に場所を貸してくれていた所有者が、自分との契約を無視して、他人にあの土地を売ってしまったのです。そのため、いま、あの土地に立ち入ることができなくなってしまっています。現在、その無効を確認するための裁判を行っているところです。結果が出次第、御連絡します。」なんでも、所有者があの土地を売りに出す時にはボーさんに知らせることにしていたのに、それが行われなかった、とのことであり、賃貸借契約書の中にもその旨が記述されていた、とか。あの土地を所有者から買い受け、東小屋が建っているところの裏手に自分の家を建てつつ、流程はずっとそれまでと同様、釣り人に開放するつもりでいたそうであり、たいそう残念がっていました。ただ、裁判には自信があるようです。「結果が出たら真っ先にあなたに御連絡しますよ。」「お願いします。たぶんこれがフランス最後の年になるでしょうから。」
小屋の中で巨大なモンカゲロウを発見。ボーさんが机の上に置いたところの写真を撮ったら、「ここではだめです。」と外で、葉っぱの上に乗せて写真を撮らせてくれました。いわゆる「ヤラセ」ですが、いい写真が撮れました。ここのモンカゲロウ、フックサイズにすると8番くらいになるでしょうか。かなり大型です。


さて、釣り人たちだけが残って10時から釣りを開始。しかし、全く反応なし。モンカゲロウが水面に落ちてずいぶん長く流れていくものの、反応はない。上流域を探っても反応がなく、下流域を視察してもライズは全くない。ううむ、難しいなぁ、と思いながら、ぷらぷらと最上流行きに戻ってきたところ、モンカゲロウの飛ぶ量が増えている。と、少し下流でライズの音がした。それでは、と、14番のモンカゲロウ・パターンを結び、2年前、ローレンスが粘っていた場所を流すと、こういう確信がない時に限ってパシャリ。追いかけてきて食って水中に戻ったところで合わせをくれると、見事にフッキング。気持ちの準備ができていない時というのはもろいもので、竿のマネージメントもできないまま魚の引きに耐えていたら、ぷつり。ティペットが7Xと8Xの結び目のところで抜けてしまいました。ううむ、勿体ない。。。時刻は12時半前。
早めの昼食。そうしたところ、急に眠気に襲われ、13時頃から小一時間、安楽いすでうとうとしていました。と、ポツポツと落ちてきた。車の中に撤収し、惰眠をむさぼることに。そのうち、車をすっかり綺麗にしてくれそうな土砂降りとなりました。
雨の音に耳を傾けながらの昼寝で、いろんな緊張がすっかり抜けてくれたリラックス感を感じながら、17時、雨がほぼ止んだところで釣り再開。ごく少量のウィスキーをフラスコから口に含むと、ほろ苦い甘さが口に広がって、気付け薬のように作用してくれます。
18時頃から、下流のS時のところで釣りをするも全く気配がない。この頃からでした。ボウズかも知れない、と思い始めたのは。そして、「釣れなくてもいいや、このコンディションなら。」と、ボウズを従容と受け入れる気分になってしまっている自分に気付きました。何か自分の中で減退しているものがあるのだろうか、とも思いましたが、どうやらそうではない。より贅沢を求めるようになっているようだ。ライズがない中で釣りをすることを潔しとしなくなってしまっている。少なくとも、インジケーターをつけたニンフ・フィッシングをしよう、という気持ちが薄れている。随分バンブーな心境になってきたものです。
なんて思っていたら、19時半過ぎ、にわかに空がかき曇り、猛烈な雨となりました。パタゴニアのレインジャケットがみるみる水を吸っていく様子で、道のべに清水流るる木の陰に身を寄せてしばし雨宿り。15分くらいのものでしたが、水面が沸騰するような文字通りの土砂降りでした。
そして、20時30分過ぎ、ライズが始まりました。モンカゲロウの流下も一段と増え、スーパーハッチと呼んでいいような、そんな量になってきました。活発にライズしているのは4~5匹程度、同じところでモンカゲロウだけをねらって捕食しています。先ほど雨宿りした木陰、岸から50センチ程度のところで何度もライズしてくれます。敵ながらあっぱれなのは、本物のすぐ脇10センチくらいのところをフライで流しても、そちらには見向きもしてくれないところ。やがて、水面すれすれを飛ぶモンカゲロウを30センチくらいのブラウンがジャンプして捕食するくらいの活性となりました。あつくフライの投射を続けました。そして、、、見向きもして貰えませんでした。ううむ。ううむ。ううむ。。。
21時30分、ライズが収まったのを見届けて竿をたたみました。あれだけのライズがありながら、ヒットさせることができなかった。どうしてだろう。フライのサイズが少し小さかったのか。それでも12番だぞ。出会い頭の事故のようにライズしてくれてもよかったのに。。。
22時過ぎに釣り場を出発。悩みが道の迷いまでを招いてくれて、B&B HOTELへの到着は23時前になってしまいました。明日はフリーガンの代わりとして急遽予約を入れたアンデルです。




















































